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七夕の短冊の色には、実は意味がある

意外と知らない七夕知識

◆「家内安全」を願うなら何色の短冊を選ぶべき?

 たとえば、人間的な成長を求めるなら緑、家族に感謝して家内安全を願うなら赤、人間関係の悩みは黄、禁煙・禁酒は白、資格取得を目指すなら黒、といった具合だ。これを芋の葉にたまった朝露ですった墨を使って短冊に記すのが古来のやり方である。

 笹の葉に飾る七夕飾りにも、それぞれ意味が込められている。吹き流しや紙衣は、裁縫の上達という、祭り本来の願いが込められている。網や貝殻のような飾りは豊漁、千羽鶴は長寿などはわかりやすいが、ほかにもユニークなものが多い。

 

 たとえば、巾着は金運アップを表すが、収入を得るというよりは、しっかりとひもを締めて節約しようという意味合いのほうが強いようだ。籠状の飾りは「屑籠」といい、飾りを作った後のゴミを入れていた。これが転じて、整理整頓やものを大切にするという願いが込められるようになったとされる。

 もとは裁縫などに関する祭りであったが、時代とともに変化しているようだ。その時々の庶民の願いが反映されているのだろう。そう考えれば、キャラクターなどのユニークな飾りが登場するのは決しておかしなことではない。今年はどのような飾りがみられるか楽しみである。

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