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知ってたらちょっと通? あのジェフ・ベゾスも卒業した名門大学、その名は?

世界の名門大学「プリンストン大学」【傾向編】

世界で最も資金に恵まれた大学

 プリンストン大学は世界で最も資金に恵まれた大学としても知られています。一般的に大学の資産の潤沢さは、「基本財産額÷生徒数」という式から導かれる「生徒一人当たりの基本財産額」によって示されます(ここでいう「基本財産」はアメリカでは“endowments”と呼ばれているもので、政府や州、企業や投資家などから寄付された基金のことで、日本の大学にはあまり馴染みがない概念です)。

 プリンストン大学の生徒一人当たりの基本財産の潤沢さは、他の名だたる名門大学の中でも圧倒的です。同校の基本財産は227億ドル(2.5兆円)、学生数は8000人程ですので、生徒一人当たりの基本財産額は、283万ドル(約3億円)となっています。資産が莫大過ぎて、学校単独では管理することができず、投資アドバイザーがこれを管理・運用しているほどです。ちなみに、この基本財産(endowments)には、所有する土地や建物の資産は含まれていません。

 では、その集められたプリンストンの資金はどのように使われるのか? 使徒については40人のメンバーから成る「プリンストン大学理事会」において協議されます。もちろん設備投資や教職員の雇用、奨学金などにも充てられますが、かなりの割合が投資(資産運用)の原資として使われている、というのが特徴的です。この資産運用自体も比較的安定しています中には ハーバード大学のある年のように、資産運用に失敗し原資を使い果たし赤字になってしまうケースもちらほら散見されます。

 これだけ資金が潤沢であれば、当然学生への還元も手厚くなるものです。プリンストンは、他の大学では見られないレベルの経済的な支援を生徒に提供しています。実際に、プリンストン大学はアイビーリーグの大学の中では授業料が最も安く設定されています。
 2017年度のアイビー校の年間授業料は以下の通り。
●コロンビア大学:55,056ドル
●ペンシルバニア大学:51,464ドル
●ダートマス大学:51,438ドル
●ブラウン大学:51,366ドル
●コーネル大学:50,953ドル
●イェール大学:49,480ドル
●ハーバード大学:47,074ドル
●プリンストン大学:45,320ドル

 この授業料の設定に加え、2001年、プリンストン大学はアメリカの大学としては初めて、経済的な支援を受けている(またはその資格がある)学生が借りる有利子ローンを完全に撤廃しました。学生がお金を「借りる」のではなく、いったん助成金などの形で「支援を受け」、一部はキャンパスで何かに従事する(例えば図書館で本の整理をする)ことにより賄う、という体制を作ったのです。結果として、プリンストン大学は学生の60パーセントが経済的支援を受けているにもかかわらず、借金を負って卒業する学生が最も少ない大学の一つになりました。また、「経済的支援で優れた大学」のランキングでも堂々1位にランクされています。
 

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山内 勇樹

やまうち ゆうき

株式会社Sapiens Sapiens代表取締役。留学コンサルタント。1980年長崎生まれ、広島育ち。高校時代は体育高校で偏差値39だったが、高校卒業後アメリカ・カリフォルニア州に渡米。公立短大であるLong Beach City Collegeへ入学後、編入でUCLAに入学、卒業。脳神経科(Neuroscience Major)専攻。2006年より、日本にて、留学サポート・英語指導に関するサービスを提供。英語力はTOEIC990点満点、TOEIC SW400点満点。Sapiens SapiensHP:http://sapiens-sapiens.com/



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