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日本で最初に花火を見たのはあの戦国武将だった

数字で見る花火の不思議①

豆知識を知っていれば、花火大会をより深く楽しめて、きっと自慢もできる!! そこで今回は、『一個人』2017年8月号の特集「ちょっと不思議な日本の『祭り』大百科」より、“数字”で分かる花火の雑学をお教えします。

 

写真:冴木一馬

日本最大の花火は

直径800m

 新潟県小千谷市片貝町で毎年行われる「片貝まつり」では、世界最大の四尺玉を使った花火が打ち上げられる。中心から上下左右に400mもの大輪が開く、圧巻の割物花火だ。なお一尺は約30㎝なので、直径約120㎝もの大玉が夜空へと放たれる。同祭に使われる四尺玉は、一企業が提供。

 

全国に花火師は

約1万1000人

 全国の花火会社で、延べ1万1000人ほどの職人が働く。そのうち女性は50~100人程度で、スターマインや音楽花火が主流になった近年増加。信州は「菊」、三河は「牡丹」など、その地方で得意な花火に差がある。

 

日本で1番最初に花火を見たのは伊達正宗

 長らく徳川家康が日本で最初に花火を見た人物とされてきた。だが近年の研究により、1589年に米沢城で伊達政宗が唐人による花火を楽しんだという説が、国内におけるもっとも古い歴史とされている。洒落た“伊達男”らしいエピソードである。

 

花火大会の費用は約85%が警備費

 今日の花火大会は100万人を超す人出の大会もあり、花火費よりも年々警備費が膨らんでいる。とくに2001年の明石花火大会での歩道橋事故以降、警備体制の強化が進んだ。見物マナーも徹底したい。

『一個人』2017年8月号より構成〉

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冴木 一馬

さえき かずま

ハナビスト 大阪観光大学学外研究員



山形県鶴岡市出身。花火師の資格を持つハナビスト。報道カメラマンを経て世界各地の花火を記録し、歴史や文化の研究を重ねている。著書に『花火のふしぎ』(SBクリエイティブ)など多数。


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