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「上に立つ人に必要な資質」とは? ジャパネットたかた創業者・髙田明氏に聞く

髙田明さん7月毎日更新 Q21. 髙田さんの考える、「上に立つ人に必要な資質」とはなんですか?

以前はジャパネットたかたの社長として、現在はサッカーJ2V・ファーレン長崎の社長として、組織を率いている髙田明さん。そんな髙田さんの考える、「上に立つ人に必要な資質」とは?

――「上に立つ人の資質」として、髙田さんは何が必要と考えられますか

 まずは、伝え方のところでもお話ししたように、部下ひとり一人と向き合ってコミュニケーションを取るということですね。
 それから、上に立つ人には夢を語ってほしいとわたしは思います。スキルやテクニックの話だけではなく、です。

 サッカーJ2のV・ファーレン長崎の社長に就任した時、わたしの使命とは何か、チームの使命とは何かについて考えたんです。そうしたら、それは決して試合に勝つことだけではないんですよね。もちろん、勝つことは大切ですよ。でも考えるべきは、「なぜ勝つことが大切なのか」というところなんです。

 チームが勝ちを重ねていけばだんだんとファンが増えて、より多くの人が試合を観に来てくれるようになると思います。そこで生のエキサイティングなサッカーを観ることによって、日々の疲れが解消して癒されたり、「明日も頑張ろう!」というエネルギーになったりするのではないでしょうか。そうしてたくさんの人に幸せを届ける場を提供するのが、わたしの使命ではないかと思うんです。今のわたしの夢の一つは、V・ファーレン長崎をそれができるチームにすることです。

 年を重ねるほどに、人は夢を持ちづらくなってしまうように思います。でも、夢や目標を持ち続けることは、自分の歩みを止めないということですから、とても大切なんです。そして上に立つ人が夢を語れば、部下にも目指すべき方向が伝わり、組織全体が成長し続けられます。途中で夢が変わってもいいんです。何歳になっても、夢を持つのに遅いことなんてないんですよ。

 わたしにも、まだまだ夢やチャレンジしたいことがたくさんあります。あと49年は生きてギネス長寿記録に挑戦するつもりなので(笑)、これからも夢に向かって、今を一生懸命に生きていきたいと思っています。
 

明日の第二十二回の質問は、「Q22.子どもの学びや教育について、重要だと思われることは何でしょうか?」です。

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髙田 明

たかた あきら

1948年長崎県生まれ。大阪経済大学卒業後、機械製造メーカーへ就職し通訳として海外駐在を経験。

74年に父親が経営するカメラ店へ入社。86年に「㈱たかた」として分離独立。

99年に現社名へ変更。90年にラジオでショッピングを行ったのを機に全国へネットワークを広げ、

その後テレビ 、チラシ・カタログなどの紙媒体、インターネットや携帯サイトなどでの通販事業を展開。

2012年には、新たな拠点として東京にオフィスとテレビスタジオを開設する。

2015年1月に「㈱ジャパネットたかた」の代表を退任し、同時に「㈱ A and Live」を設立。

2017年4月、サッカーJ2クラブチーム「㈱V・ファーレン長崎」の代表取締役社長に就任。

「㈱A and Live」社名の由来:今を生き生きと生きる世の中にしたいという想いから


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