柳楽優弥、オリジナル人物“龍雲丸”を語る「直虎さんがあまり会ったことのないタイプの男でいたい」
大河ドラマ「おんな城主 直虎」特別インタビュー
直虎が想いを寄せる!?
若き盗賊団の首領の未来は?
神出鬼没の風来坊として、直虎の前に姿を現し、助言を与える龍雲丸。しかし、その実体は悪行三昧の盗賊団を率いるカシラだった。「大河ドラマ」では珍しいオリジナル人物を柳楽優弥が演じる。
ーー個性的な役柄ですが、どのような意識で演じていますか。
「オリジナルということで自分の拠り所がなく、最初はすごく悩みました。“ザ・カシラ”みたいな人物像をイメージしていましたが、盗賊団に個性豊かなメンバーがそろっていて『できるわけがない』と。それで、手下のみんなと対等に話すような人柄、器の大きな男になりたいと考えました。風貌や佇まいがいかにも親分という人物像より、みんなと楽しみながら、目的を達成する。そして結果的にカシラになっていたという雰囲気です。こういうタイプの方が僕には合っていると思いました。だから、楽屋でも、みんなと仲良くなれたのは嬉しかったですね」
ーー悪人なのに井伊家に登用されます。龍雲丸に心境の変化は?
「登用前、龍雲丸は自分の立場から感じることを思い切り発散させていました。『領主なんて大泥棒じゃねえか』と。それが徐々に直虎の言葉に耳を傾け、心を新たにします。自分たちの知恵や技術が良いことに役立つなら、と。悪党人生だったけど、どこかで認められたかったのだと思います。龍雲丸としても、直虎さんにしても大きなターニングポイントでした」
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