ランチタイムは仕事を「忘れる」が正解! 今この瞬間からできるマインドフルネスのススメ |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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ランチタイムは仕事を「忘れる」が正解! 今この瞬間からできるマインドフルネスのススメ

自律神経が整えば休まなくても絶好調⑧

「マインドフルネス」で雑念を振り払う

「マインドフルネス」とは、簡単に言ってしまえば、過去への後悔や未来への不安を手放し、「いまここにある現実」だけに目を向けて心を安定させる手法です。

 たとえば、自分の呼吸に目を向け、「いま、鼻から息を吸っている」「肺から腹のあたりが膨らんできた」「少しずつ、口の先から吐き出している」などと呼吸だけに集中し、余計な雑念を排除します。

 ランチを食べている最中に、「さっきの報告はよくなかったな。失敗したな」とか「○○社に電話をかけなくちゃ。気が重いな」などという思いが浮かんだら、マインドフルネスをやってみましょう。

「いま、ミートボールを箸で挟んだ」
「箸を動かして口に入れた」
「噛んでいる、噛んでいる」「飲み込んだ」

 こんなふうに、自分のやっていることを心の中で実況中継します。それによって「大事な食事中に考えてもしかたのないこと」が消え去っていきます。

「さっきの報告」のことも「かけなくてはいけない電話」のことも、ランチタイムに考えていてもどうにもならないのです。

 ランチタイムは好きなものを美味しく食べて、時間が余ったら散歩でもしてから仕事に戻りましょう。

『自律神経が整えば休まなくても絶好調』より構成)

日本人の9割が誤解している休み方! 医師・小林弘幸が教える

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小林 弘幸

こばやし ひろゆき

1960年、埼玉県生まれ。順天堂大学医学部教授。日本体育協会公認スポーツドクター。1987年、順天堂大学医学部卒業。1992年、同大学大学院医学研究科修了。ロンドン大学付属英国王立小児病院外科、トリニティ大学付属医学研究センター、アイルランド国立小児病院外科での勤務を経て、順天堂大学小児外科講師・助教授を歴任する。自律神経研究の第一人者として、プロスポーツ選手、アーティスト、文化人へのコンディショニング、パフォーマンス向上指導にかかわる。著書に『なぜ、「これ」は健康にいいのか?』(サンマーク出版)『自律神経を整える「あきらめる」健康法』(KADOKAWA)『自律神経が整う時間コントロール術』(小学館)『「ゆっくり動く」と人生がすべてうまくいく』(PHP研究所)など多数。


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