なぜ二流の人に限って寝る前にメールチェックするのか? |BEST TiMES(ベストタイムズ)

BEST TiMES(ベストタイムズ) | KKベストセラーズ

なぜ二流の人に限って寝る前にメールチェックするのか?

自律神経が整えば休まなくても絶好調⑨

明日から仕事。出社してから見ればいいものを気になってベッドに寝転がりながら、自宅でメールチェックしていませんか? その選択が命取りになります。最新刊『自律神経が整えば休まなくても絶好調』(ベスト新書)を上梓した、医師・小林弘幸氏は「静の時間に明るい光を浴び続けたら、自律神経が乱れる」と語る。

寝る前の「興奮」を避ける

 太陽に照らされた明るい時間が「動」だとすれば、夜の暗い時間は「静」。自律神経も動の時間は交感神経が、静の時間は副交感神経がそれぞれ優位になり、心身のバランスを整えています。

 ここで、静の時間に明るい光を浴び続けたら、自律神経が乱れるということはわかるでしょう。このときの「明るい光」とは、蛍光灯のようなものばかりではありません。液晶画面など目から入ってくる光が問題なのです。

 

 いい休息を得たいなら、眠る三時間くらい前からは、こうした明かりは目に入れないことです。テレビを見るのも、パソコンやスマホの画面を見るのもやめましょう。

 見たいテレビ番組があるなら録画しましょう。パソコンやスマホは寝室に持ち込まないようにしましょう。

 スマホの充電を枕元の電源で行っている人は多いはずです。でも、それをやっていると、つい「寝る前にもう一度だけメールチェックを」ということになります。

 それによっていらぬ光を目に入れ、交感神経を刺激してしまいます。
 加えて、もし嫌な内容のメールでも来ていたらどうでしょう。イライラして寝付けないということにもなるでしょう。

 そもそも、それを寝る前に知ったからといってどうにもならないのです。夜から行動を起こすわけにはいかないのだから、寝る前にメールチェックなどして、余計な心労を増やさないことです。

 今日からぜひ、スマホは寝室以外の電源に差し込み、そんなものは朝まで忘れて眠ってください。

『自律神経が整えば休まなくても絶好調』より構成)

KEYWORDS:

オススメ記事

小林 弘幸

こばやし ひろゆき

1960年、埼玉県生まれ。順天堂大学医学部教授。日本体育協会公認スポーツドクター。1987年、順天堂大学医学部卒業。1992年、同大学大学院医学研究科修了。ロンドン大学付属英国王立小児病院外科、トリニティ大学付属医学研究センター、アイルランド国立小児病院外科での勤務を経て、順天堂大学小児外科講師・助教授を歴任する。自律神経研究の第一人者として、プロスポーツ選手、アーティスト、文化人へのコンディショニング、パフォーマンス向上指導にかかわる。著書に『なぜ、「これ」は健康にいいのか?』(サンマーク出版)『自律神経を整える「あきらめる」健康法』(KADOKAWA)『自律神経が整う時間コントロール術』(小学館)『「ゆっくり動く」と人生がすべてうまくいく』(PHP研究所)など多数。


この著者の記事一覧

RELATED BOOKS -関連書籍-

自律神経が整えば休まなくても絶好調 (ベスト新書)
自律神経が整えば休まなくても絶好調 (ベスト新書)
  • 小林 弘幸
  • 2017.06.09