毎日飲んでも飽きがこない常飲タイプの芋焼酎
焼酎唎酒師が厳選! これが今、飲んでおきたい“極旨”焼酎だ! 第2回
さらに焼酎は、飲み方が多彩で、ロック、水割り、お湯割り、ソーダ割り…さまざまな味わいが楽しめます。
そこで、焼酎のエキスパート「焼酎唎酒師」が、原料別に、今おすすめの焼酎をご紹介。いずれも2500円の以下で、とてもコスパの高い逸品ばかりです。
焼酎唎酒師とは…
「焼酎唎酒師」は、焼酎に関する様々な知識力、正確な香味鑑定力、より付加価値の高いサービス・セールス力を備えた提供者。いわば「焼酎のソムリエ」で日本酒サービス研究会・酒匠研究会(SSI)が認定する資格。
芋焼酎の白麹編②
『うすにごり』
晩酌に常飲出来る焼酎を造るというポリシーをもつ松露酒造は宮崎県と鹿児島県の県境に位置する蔵。そのため酒質は宮崎の優しさと、鹿児島のしっかりさを併せ持っている。『うすにごり」の特徴は、完全無濾過の原酒を2年以上貯蔵し、熟成させていること。それにより香りは華やかで、口に含むと芳醇な旨味が広がる。
“焼酎唎酒師テイスティング”
上品な梅干しを口に含んだような優しい酸味、蒸し米のようなねっとりとした甘みが口に広がる。口当たりは、まったりとしてアーモンドやナッツを思わせるオイリーさ。おすすめの飲み方はお湯割りだ。
中華料理の味付けにも負けない旨味、骨太の味わいがしっかりと調和している。
“おすすめの飲み方” 水割り、お湯割り
度数:25度
原材料:芋、白麹
価格:2100円(1800㎖)
住所:宮崎県串間市寺里1-17-5
電話:0987-72-0221
http://www.shouro-shuzou.co.jp/
『玉露 白麹』
代表銘柄のひとつである『玉露 白麹』は、創業当初から129年続く銘柄。中村酒造場の原点だ。
価格的には最もリーズナブルであるが、「安く造って安く売る」のではなく、地元向けだからこそ「本物を、手の届きやすい日常酒として」というのがその真意。蔵元の心意気が感じられる逸品だ。
“焼酎唎酒師テイスティング”
甘栗のような甘みと渋みのバランスが心地良い。まろやかな口当たりは食中酒として最高。白麹らしさが感じられる上品な味わいは、お湯割りにすると芋の香りが引き立ち、気持ち良い甘みが感じられる。
干物、焼き魚といった、気さくな旨みとマリアージュしたくなるような、毎日飲んでも飽きがこない芋焼酎だ。
“おすすめの飲み方” ロック、お湯割り
度数:25度
原材料:芋、白麹
価格:1743円(1800㎖)
住所:鹿児島県霧島市国分湊915番地
電話:0995-45-0214
http://nakamurashuzoujo.com
*価格は希望小売価格(税抜き)
焼酎唎酒師/井上亮
1976年生まれ。SSL認定焼酎唎酒師、沖縄県知事認定泡盛マイスターの資格を持つ。現在、東京・八丁堀で焼酎をメインにした九州料理を味わえる焼酎ダイニング『だけん』を営む。
〈『焼酎一個人』より構成〉