イェール、東大、国立医学部! 超名門校の合格を勝ちとった家庭のすごい「家族旅行」
受験もその先も。一生使える力になる、「究極の育て方」⑪
「生きた」地理の学習にも
全国都道府県行脚は「生きた」地理学習の場でもありました。
四国では天然記念物である「大歩危小歩危」(おおぼけこぼけ)を訪ねました。ここは吉野川の激流に削られた断崖のある渓谷です。舟で川を下るとかつて地層が隆起した様子がはっきりとわかり、長い長い地球の歴史にも思いを馳せてくれたのではないかと思います。
九州に行ったときも、宮崎県の青島海岸で「鬼の洗濯板」と呼ばれる波状岩を見学。鹿児島県の大隅半島では、火山灰でつくられたシラス台地でさつまいもの栽培が盛んなことなどがわかり、大自然を感じる旅となりました。
鹿児島県の吹上浜には海ガメの産卵の様子を見に行きましたが、思いがけず波打ち際に天然の軽石がゴロゴロ転がっているので、それを拾ってお土産にしたことも印象に残る思い出。
熊本県では日本三大急流の一つである球磨川(くまがわ)に行き、川下りを楽しみました。かつて山形でもやはり日本三大急流の一つである最上川を訪れ「せっかくなので他の二つの急流にも行こう!」という話になったからです。
家の壁には日本地図を貼っていましたから、次はどこにしようかと、その地図を見ながらよく話をしたものです。
(『究極の育て方』より構成)
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