《留萌本線グルメ旅》増毛だけに実りあるオッチャン達との不思議な出逢い【女子鉄ひとりたび】20番線
すべての鉄道を乗りつぶした唯一の女性芸能人が行く北海道の続々編
■聞けなかった質問の答えがここに!
まずは、さきほどの留萌で駅そばを我慢した理由である、増毛産の甘えびが20尾以上も乗る「甘えび丼」を目指す。濃厚でプリップリの甘えびは、親指くらいの太さがあり絶品だった。
そして酒蔵の試飲でほろ酔い気分となり、お土産も購入。
増毛神社の境内では、短冊に「世界中の人たちの髪がフサフサになりますように」と書いて飾った。ここで祈祷(きとう)されて「祈発毛」の熨斗(のし)が付いた育毛剤は、知り合いへのお土産にしようかな。
揚げたてアツアツの「たこ天かまぼこ」を片手に食べ歩き、駅へ戻ると、先ほどの男性が両手にお土産をたくさんぶら下げてホームに立っていた。
3時間前は絶望に打ちひしがれていた顔が、満面の笑みに変わっている。私を見つけた男性が小走りで近寄ってきて、そしてこんな言葉をくれた。
「ありがとう! あんたは女神だ!」 おじさんは、この3時間の出来事をたくさん教えてくれた。
「増毛には観光が何もないと思っていたから、すぐ折り返すつもりだった。もしあのまま列車に乗っていれば、人生を損していた。キミの言う通り、ラッキーしかなかったよ」と、宝物を発見した子供のような表情に私も嬉しくなった。
私はこの出来事をキッカケに、
「観光客が来なくて困っている地域の魅力を伝え、地元の方とお客さんをつなぐ線路のような役割になりたい」と強く思い始める。
自身が知っていること、経験したことを伝えるだけで、誰かが喜んでくれるなんて。何ものにも替えがたい幸せだ。
翌朝5時。旭川のホテルを出て駅へ向かう。今日はどんな知らない人に出会えるかな。
その前に腹ごしらえだ。早朝なので、駅前の牛丼屋に入った。
「やあ! また会ったね!」
こんなことがあるのだろうか。3日連続で礼文(れぶん)さんとバッタリ会った。
カウンターに座る礼文さんのTシャツの胸元には、大きな文字で「えりも岬」と書かれている。
3日前に聞けなかった質問の答えがそこにあった。
(注)仮乗降場=JR発足以前に北海道に数多くあった「時刻表に載らないヤミの駅」。秘境駅の次はきっとこれがクル!
詳細は「地図にない駅」を読んでみてください。
(21番線へ続く)
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■今年も鉄道物語in稲沢に出演させて頂きます
スギテツファミリーコンサート 鉄道物語in稲沢vol.3 日にち:2020年10月18日(日) 場所:名古屋文理大学文化フォーラム 料金:全席指定 2,000円(税込) 時間:15:00開演(45分前に開場)
私は大ホールのコンサート合間のトークコーナーに出演します!
今年は小ホールでのステージ開催はありませんが、状況によっては大ホールコンサートの開始前に小ホールで物販を行います。
その場合、決まり次第またお知らせします。
■な、なんとこの夏も、水間鉄道に「女子鉄ひとりたび」ヘッドマーク電車が走った!
掲出日程:2020年8月11日~8月20日(10日間)
掲出車両:1003(青ライン/貝塚駅側)
走行日:8月11、12、13、16、17日
■「女子鉄ひとりたび」サイン本は完売! ブロマイド付は発売中!
イベント当日に来られなかった人のために、木村裕子さんが心を込めて、一冊一冊にサインを入れた本。
2019年の年末に限定部数で販売されていましたが、速攻で完売御礼!
なお3種類の「オリジナル・ブロマイドつき」の本は今も販売中ですので、お早く以下の書店へどうぞ。
販売場所:
書泉グランデ 6F鉄道コーナー
〒101-0051 東京都千代田区神田神保町1丁目3-2
書泉ブックタワー 5F鉄道コーナー
〒101-0025 東京都千代田区神田佐久間町1丁目11-1