お金の管理ができる子になる、おこづかい帳のつけさせ方
あきのズボラ家計簿 番外編②
◆ちょっぴり工夫したおこづかい帳の注意点
子どもに衣服費までを含めた金額を渡すことで、子どもは買い物の幅が広がり、買い物の楽しみを覚える反面、何にお金をかけ、何にお金をかけないかという判断の訓練をすることも出来ます。
ただし、やはりまだ相手は子どもであることを忘れてはいけません。
何でも自由に買わせるのではなく、買い物をする時には必ず親がつきそい、モノの選び方、価値についてはつど一緒に考えながら買い物をするようにします。
なおかつ、初めのうちは全てをこづかいから買わせるのではなく、学校で必要な文具や、下着、靴、パジャマ、コートなど、一部は「親もち」のままからスタートしたほうがスムーズに進みます。
なぜなら、子どもはまだまだ子どもなので、自分の欲しいものや楽しいものにお金を使いたいという衝動があり、学校で必要な文具や下着や靴やパジャマなど、親からするとなくなったり、ボロボロになったら早く買い替えてほしいものを後回しにする傾向があるからです。
また、コートなど高額なものの場合は、「毎月ちょっとずつ貯めて買おう」というところまでの忍耐が、子どもには備わっていないこともあります。このようなものは「親もち」で準備するようにすると、本当はこっちを先に買ってほしいのに、自分の服を買う事ばかりしか考えないんだから!と親自身もイライラせずに進めることができます。
また、「安ければいい」「お金を使わないように節約する」というような思想は押し付けず、おこづかいは全額使い切りにして、「限られた金額の中でいかにお金を楽しく有意義に使うか」を意識させるようにしましょう。
このようにして、子どもに「ちょっぴり工夫したおこづかい帳」をつけさせるようにすると、子どもは小さいうちからお金に対する意識を高めることができます。
それと同時に、これは子どもにお金の使い方や管理の仕方を教える方法ですが、衣服費までを含めてこづかいをつけさせることで、バーゲンだからといって親が勝手に衣服を大量に購入するというような「親の子供服費の浪費グセ」を矯正する効果もあります。
親自身も、衣服費は子どもに出させると決めたら、勝手に子供服を買ってはいけないのです。
続かないようなら、おこづかい帳は時々休んでもかまいません。おこづかい帳を始めたからといって、すぐに子供の意識が変わることを求める必要もありません。気が向いた時に数ヶ月でも取り組むことを繰り返すことで、少しずつお金づかいが上手な大人になる訓練をさせたいものです。