たっぷり寝てもなぜだるい? “脳”を休める眠り方で解決!
1万人の眠りの悩みを解決した快眠セラピストが教える②
「たっぷり寝ているはずなのに疲れが取れない」「仕事中でも眠くなって効率が落ちる」。そんな悩みを抱えている人は多いもの。「原因は睡眠の質の低下にある」と指摘するのは、快眠セラピストの三橋美穂さんだ。
(第一回:寝苦しくて夜ハッと目が覚めてしまう…をなくす3つのヒント)
「睡眠の質が低いというのは、眠りが浅く脳がしっかり休めていないということ。睡眠不足と同じ状態で、疲れを翌日まで持ち越してしまうのです」
睡眠の質を高めるために実践したいのは大きく2つ。生活習慣と寝具・寝室の見直しだ。
アルコール、スマホは快眠の大敵
このうち生活習慣については、飲酒と喫煙が睡眠の天敵として知られている。
「アルコールやニコチンは交感神経を活発化させるので、眠りが浅くなってしまいます。飲み会の翌日は眠くて仕方がないという人がいるのはそのためなんですね」
猛暑の夏はキンキンに冷えたビールがことのほか美味しいものだが、飲みすぎると冷えて胃腸の働きが低下。就寝までに食べたものを消化しきれず、アルコールとのダブルパンチで睡眠が妨げられてしまうから要注意だ。
パソコンやスマホなどを寝る前にいじるのも、睡眠を考えると避けたい習慣といえる。画面から発せられるブルーライトには脳を覚醒させる作用があるからだ。就寝1時間前にはオフにして、メールなどのチェックは翌朝に。目覚めがよくなり一石二鳥だろう。
夏でも湯船に浸かる習慣を
逆に、睡眠のために取り入れたいのが、のんびりと湯船に浸かる習慣だという。
「夏場は特にシャワーだけで済ませる人が多いのですが、暑くても湯船に浸かって体を温める。すると体温が一時的に上がり、その後、急降下するタイミングで入眠スイッチが入って深い眠りにつけます」
お湯の温度はぬるめの38~40℃にして、15〜20分ほど肩まで浸かるのがポイント。就寝の1〜2時間前に入浴するのが理想だとか。