子どもの“英語耳”を育てるには? クラシック音楽のススメ
グローバル時代に通用する「究極の育て方」①
わが子をグローバル社会で活躍できる子どもに育てたい。そんな願いを持つ親御様は多いだろう。まず必要になるのは、言うまでもなく英語力。ではどう伸ばす? 長男をイェール大学、東大にダブル合格、次男を難関国立大学医学部合格に導いた母の教育法がヒントとなる。小成富貴子さん初の著書『究極の育て方』より、お金入らず、どの家庭でもできる“英語耳”の作り方を紹介する。
クラシックで耳を育てる
日本人が英語に苦手意識を持つ大きな要因は「母音の微妙な聞き分けができないから」というのが持論です。
日本語はあいうえおの五つの母音しかないのに比べ、英語は「ae」と「ɑ」など20以上の母音があります。その微妙なニュアンスを聞き取れるように何が有効だろうと考え、まずはベースとなる耳を鍛えることにしました。
一つの手段としてクラシック音楽に触れさせていました。子どもたちも「今の英語力があるのは小さい頃からクラシックを聴いていたことが大きい」と言います。子どもがまだお腹の中にいる頃から聴かせ始め、生まれてからもずっと家の中でかけていました。
「絶対これ!」という作曲家や演奏家があったわけではありません。誰もが知っているような曲が入っている入門者向けのCDを好んでかけていました。ベートーヴェンもブラームスもモーツァルトも出てくる。気楽な感じです。耳に優しい、ゆったりとした音楽を選んでいました。
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