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大八車の通行規制? 銀座の歩行者天国で見つけたレア標識がシブすぎる

【毎月20日更新】世にも奇妙な道路標識 第4回:君は「単独大八車」を見たか

ドライバーを除いては、ほとんどの人が意識をすることがないであろう「道路標識」。だが日本全国には、知られざる奇妙珍妙な道路標識があった! マニアでなくともニヤニヤせずにはいられない、奥深い世界をご堪能あれ。

 筆者は道路標識の全種類撮影を目指して、ぼちぼちとコレクションを進めている最中である。収集趣味の常で、最初のうちは「最高速度」とか「一時停止」など、どこにでもある標識で着々と数が増えていくが、やがてなかなか新しいものに出会えないようになっていく。そういう時には、いったいどこを探せばよいだろうか。

写真を拡大 トンネル入り口に設置された「自転車通行止め」「歩行者通行止め」「駐停車禁止」

 有力なポイントは、一に首都高の入り口、二に陸橋、三にトンネルの入り口である。これらは特殊な車両の乗り入れを規制していることが多いから、「通行止め」系標識をはじめとして、他ではあまり見かけない標識を捕獲できるのである。

 

 

「通行止め」系標識はいくつかの種類がある。「歩行者通行止め」を除いてはいずれも円形で、白地に太い赤の縁取り、そして赤の斜線というデザインで統一されている。中でも一番多く見かけるのは「大型貨物自動車等通行止め」(下図上列右から3番目)だろう。要するにトラックは入ってこないでねという標識で、ちょっと狭い道の入り口などによく設置されている。

   
   
通行止め標識。左上からそれぞれ、車両、自動車、大型貨物自動車、大型乗用自動車、二輪の自動車、軽車両、自転車、歩行者の通行止めを表す

 一枚で2種類の車両の進入を禁止する標識もある。よくあるのはトラックとバスの通行を規制する標識だ。これも、大型車の通行が難しい道の定番というべき存在である。下の写真は、小さな踏切に設置されていたものだ。

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佐藤 健太郎

さとう けんたろう

1970年兵庫県生まれ。東京工業大学大学院理工学研究科修士課程修了。大手医薬品メーカーの研究職を経て、サイエンスライターとして独立。文系の読者にもわかりやすい解説で定評があり、東京大学大学院理学系研究科の広報担当特任助教として東大の研究実績を対外発信する業務も担当した。『医薬品クライシス』(新潮新書)で2010年科学ジャーナリスト賞、2011年化学コミュニケーション賞を受賞。著書はほかに、『「ゼロリスク社会」の罠』『化学で「透明人間」になれますか?』(ともに光文社新書)、『炭素文明論』(新潮新書)、『ふしぎな国道』『世界史を変えた薬』(ともに講談社現代新書)などがある。


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