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東進vsスマホ予備校。新潮流・「映像授業」の勝者は?

予備校は生き残れるか①

●家庭でも受講できる「スマホ予備校」とは?

 現在、多くの家庭にインターネットの常時接続回線が導入され、かつ多くの高校生が、パソコンやスマートフォン、タブレット端末を使用することができる。そんな時代に家庭でも受講できることを売りにしているのは映像配信の予備校であり、俗に「スマホ予備校」といわれる。

 そんな「スマホ予備校」には、既存の予備校よりむしろ、Z会などの通信添削事業者や、学研などの出版社などが参入し、新しい受験指導のあり方を作り上げている。

 その究極の形が、リクルートが提供する「スタディサプリ」だ。月額980円(税抜)という低価格でありながら、講義見放題、講義の内容も充実というものである。科目別の講座だけではなく、志望校対策講座や、AO・推薦入試対策講座というものがある。

 他の映像配信の予備校に比べて低価格なだけではなく、講義も充実していることがこの「スタディサプリ」の売りである。もちろん、このサービスには受験生のサポートシステムも付属している。

 価格の安さと、配信講義数の多さが、多くの受験生の支持を集めている。この「スタディサプリ」を使って、難関大学に合格する地方の受験生が生まれてくる可能性も高い。こういった「スマホ予備校」は、自己管理ができる生徒たちには適切であろう。

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小林 拓矢

こばやし たくや

1979年山梨県甲府市生まれ。早稲田大学卒。フリーライター。単著『早大を出た僕が入った3つの企業は、すべてブラックでした』(講談社)、共著に首都圏鉄道路線研究会『沿線格差』『駅格差』(ともにSB新書)など。


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