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代ゼミ脱落で「二大予備校」時代に。最終決戦を制するのは?

予備校は生き残れるか②

●「学校法人」格を持つ二大予備校

 予備校は、大きく分けて「学校法人」の予備校と、そうではない予備校(株式会社が多い)のふたつに分けられる。駿台予備学校、河合塾、代々木ゼミナールとも、グループ自体には株式会社を持っているも、中核となっているのは学校法人である。

 学校法人であるかどうかは、予備校にとってはとても大きい。学校法人には校舎や設備について等、一般の建物よりも厳しい基準が設けられている。ちなみに、予備校の本科生(浪人生)が通学定期を持てるのは、学校法人の予備校だけである。

 経営側としては、現役生向けの予備校の方が作りやすい。市進予備校や早稲田塾といった、浪人生を対象にしない予備校は、設備を充実させなくとも、ビルのワンフロアで校舎を開くことができる。河合塾の中にもそういった業態の校舎がある。

 強調したいのは、全国の校舎ネットワークを持ち、全国模試を行える予備校、さらに学生寮も完備した予備校は、駿台予備学校と河合塾しかないということだ。

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小林 拓矢

こばやし たくや

1979年山梨県甲府市生まれ。早稲田大学卒。フリーライター。単著『早大を出た僕が入った3つの企業は、すべてブラックでした』(講談社)、共著に首都圏鉄道路線研究会『沿線格差』『駅格差』(ともにSB新書)など。


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