代ゼミ脱落で「二大予備校」時代に。最終決戦を制するのは?
予備校は生き残れるか②
●「学校法人」格を持つ二大予備校
予備校は、大きく分けて「学校法人」の予備校と、そうではない予備校(株式会社が多い)のふたつに分けられる。駿台予備学校、河合塾、代々木ゼミナールとも、グループ自体には株式会社を持っているも、中核となっているのは学校法人である。
学校法人であるかどうかは、予備校にとってはとても大きい。学校法人には校舎や設備について等、一般の建物よりも厳しい基準が設けられている。ちなみに、予備校の本科生(浪人生)が通学定期を持てるのは、学校法人の予備校だけである。
経営側としては、現役生向けの予備校の方が作りやすい。市進予備校や早稲田塾といった、浪人生を対象にしない予備校は、設備を充実させなくとも、ビルのワンフロアで校舎を開くことができる。河合塾の中にもそういった業態の校舎がある。
強調したいのは、全国の校舎ネットワークを持ち、全国模試を行える予備校、さらに学生寮も完備した予備校は、駿台予備学校と河合塾しかないということだ。