代ゼミ脱落で「二大予備校」時代に。最終決戦を制するのは? |BEST TiMES(ベストタイムズ)

BEST TiMES(ベストタイムズ) | KKベストセラーズ

代ゼミ脱落で「二大予備校」時代に。最終決戦を制するのは?

予備校は生き残れるか②

●二大予備校、生き残るのは?

 代ゼミショック前にすでに、河合塾は東大受験生向けの駒場校を閉鎖し、その機能を本郷校に移している。一方駿台予備学校は、お茶の水校の校舎を立て直したり、大規模な改修を行ったりしている。

 結局の所、駿台・河合とも、難関大学や医学部志望の浪人生を集め続けている。というより、いまの予備校業界に、こういったニーズに対応できる全国規模の予備校が、他にはないのである。

 現役生向けの予備校が増え、しかも浪人生が減少している。選ばなければどこでも大学には入れる時代だ。自宅で浪人して「スマホ予備校」の映像授業を受けることもできる。

 そんな中でライブの授業に力を入れ、高卒本科生を集めるのは、並大抵のことではできない。業界を取り巻く環境が厳しくなってくる中、かえって駿台・河合の「地力」が浮かび上がってきた。駿台・河合ともに、切磋琢磨している状況だ。「どちらも、生き残る」が私の答えだ。

前回:東進vsスマホ予備校。新潮流・「映像授業」の勝者は?】​
次回29日更新:林先生だけじゃない! いつかTVで見たい個性派予備校講師

KEYWORDS:

オススメ記事

小林 拓矢

こばやし たくや

1979年山梨県甲府市生まれ。早稲田大学卒。フリーライター。単著『早大を出た僕が入った3つの企業は、すべてブラックでした』(講談社)、共著に首都圏鉄道路線研究会『沿線格差』『駅格差』(ともにSB新書)など。


この著者の記事一覧