永久保存版! 季節に合ったワインを選ぶポイントと、四季別のおすすめワイン
人生を変えるワイン学 第27回
大阪のワインショップ「mista」で店長をしている、ソムリエの竹内香奈子と申します。
連載を始めてから1年が経ちました。「人生を変えるワイン学」をお読みいただき、本当にありがとうございます。
ワインに対する苦手意識を克服できましたでしょうか? ひとりでも多くの方がワインに興味を持っていただけたなら嬉しく思います。
これからも、ワインのおいしさと楽しさをお伝えできたらと思っております。どうぞ、よろしくお願いいたします。
お客様に「いちばん好きなワインはなんですか?」「どんなワインが好きですか?」とよく質問されます。私は、その時々で好きなワインが変わってきます。気分によって季節によってさまざまでマイブームのようなものがあります。
例えば、夏にスパイスたっぷりのカレーが食べたくなるようにワインも料理みたいに季節によって飲みたい味は変わってきます。
そして、春はポカポカして陽気になったり、夏は開放的になったり、秋は切なくなったり、冬はロマンチックになったりと季節によって気分も変わってきます。
季節や気分によってワインが選べるようになったらカッコいいと思いませんか?
では、その選び方のコツをお伝えしましょう。
◆春に合うワインを選ぶポイント
やっと寒さから脱出して、だんだん暖かくなる春は浮かれモードになりますよね。ポカポカ陽気と春風が気持ちよく外に出かけたくなります。あちこちで菜の花、たんぽぽ、桜、バラなど色とりどりの花が咲き、ひらひらとちょうちょが舞います。色の少ない冬と比べて景色に明るい色が付いてきます。
そんな明るい気持ちの春にぴったりなワインのひとつは、ロゼワイン。ロゼのピンク色は桜が咲く春のイメージにマッチします。
白ワインは、花の香りがする華やかなものがオススメです。ブドウ品種では、ゲヴュルツトラミネール、ヴィオニエ、マルヴァジアなど。
赤ワインは、ミディアムボディのものや、まだまだ夜はちょっぴり寒いのでしっかりしたものもオススメです。ブドウ品種では、メルロー、テンプラニーリョなど。
◆オススメ春ワイン
☆12 e mezzo Blanco Puglia IGP
(12.5 ドーディチ・エ・メッツォ プーリア IGT ビアンコ)
味わいはもちろん、見た目からも春を感じる白ワイン。エチケットには、花とちょうちょが描かれており、オーガニックワインということを示しています。ワインは味だけでなく見た目も大切。料理も色合いや盛り付けなど見た目によっておいしさが増してきますよね。ワインにも同じことがいえます。
エチケットから想像できるようにお花の香りと、ほどよいボリューム感があります。
マルヴァジアというブドウ品種がお花のような香りがする特徴を持っています。
産地:イタリア
ブドウ品種:マルヴァジア40%、フィアーノ30%、シャルドネ30%
価格:1680円(税抜き)
☆Venta Morales Organic
(ヴェンタ・モラレス オーガニック)
このワインも春を感じるエチケットになっています。緑の葉っぱに雫とてんとう虫が描かれており、雫とてんとう虫の部分が立体的になっていて、つやっとしています。
ブラックチェリーやブルーベリーの香りで少し重めのオーガニックワイン。
産地:スペイン
ブドウ品種:テンプラニーリョ100%
価格:1470円(税抜き)