東大が過去最低に。「世界大学ランキング」は妥当なのか
エリート高校生は東大を捨て、シンガポール国立大学を選ぶ
●日本の教育界の「世界大学ランキング」に対する意識
大学側ももっと意識すべきですね。私の知る限り、明確に「ランキングを上げよう」という意識を持っている日本の大学は東京都市大学のみです。実際、早稲田大学よりも上位に位置しています。
日本の大学の一般的な意識として、よく評価されたら嬉しく思うはずですが、悪く評価されても「ふ~ん」と思うだけで、まだまだ切実には捉えてはいないのでしょうか。
ちなみに文科省としては、ランキングの上位200校の中に日本の学校を10校ぐらい入れたいという目標があるようですが、内々に掲げられているのみです。
●「世界大学ランキング」は受験生に対するPRになりえるのか
現実に影響を与えています。例えばアジア圏の大学を志望している優秀な高校生はまず一番ランキングが高いシンガポール国立大学を選ぶでしょう。東大に行こうとは思わないですよね。実際に海外からの受験生で東大に合格した50人程度の高校生のうち、実際に入学したのは数名だったそうなんです。なぜかと言えば、彼らは東大にも受かっているけど、シンガポール国立大学(アジア1位)、北京大学(アジア2位)などにも受かっている。だからシンガポールや中国に行くんです。 日本の大学は海外の大学を集めようとするときに、お金を出すことで解決しようとします。奨学金を出して。しかし、本来はそんなことをしなくても、研究力、こうしたランキングをあげる努力をしてアピールすれば、もっと優秀な学生が集まるはずです。
今年の世界大学ランキングトップ10
1位 オックスフォード大学 イギリス
2位 ケンブリッジ大学 イギリス
3位 カリフォルニア工科大学 アメリカ
3位 スタンフォード大学 アメリカ
5位 マサチューセッツ工科大学(MIT) アメリカ
6位 ハーバード大学 アメリカ
7位 プリンストン大学 アメリカ
8位 インペリアル・カレッジ・ロンドン イギリス
9位 シカゴ大学 アメリカ
10位 スイス連邦工科大学チューリッヒ校(ETHZ) スイス
10位 ペンシルベニア大学 アメリカ
1位 オックスフォード大学 イギリス
2位 ケンブリッジ大学 イギリス
3位 カリフォルニア工科大学 アメリカ
3位 スタンフォード大学 アメリカ
5位 マサチューセッツ工科大学(MIT) アメリカ
6位 ハーバード大学 アメリカ
7位 プリンストン大学 アメリカ
8位 インペリアル・カレッジ・ロンドン イギリス
9位 シカゴ大学 アメリカ
10位 スイス連邦工科大学チューリッヒ校(ETHZ) スイス
10位 ペンシルベニア大学 アメリカ