GMO、DMM、SBI…大手企業が続々参入。もう「仮想通貨」は他人事ではない
仮想通貨で知る、ブロックチェーン入門⑤
日本円と同様に使える仮想通貨「Jコイン」
ほぼ同時期に、みずほフィナンシャルグループとゆうちょ銀行や地銀約70行が、新たな仮想通貨として仮称「Jコイン」を計画していることが発表されました。
この仮想通貨は、事前に銀行口座にある円をJコインに替えることで、スマートフォンを利用し、店舗で支払いをしたり、個人間で送金が可能となります。
性質としては、三菱東京UFJ銀行が以前に発表したMUFGコインとも似たものとも言えます。
ただし、仮想通貨とアナウンスされていますが、どちらかというと従来型のプリペイド電子マネーに近いものであり、特定の企業間で閉じたブロックチェーン(プライベートチェーン)を活用するものと考えられます。
企業がブロックチェーンを導入する場合においては、ビットコインやイーサリアムを代表とするオープンなネットワークであるパブリックチェーンの導入なのか、前述したような特定の企業間でのプライベートチェーンの導入なのかに注意する必要があります。
よく対比されるこの2つのブロックチェーンのタイプですが、それぞれにメリット・デメリットがあります。
特に金融機関においてはプライベートチェーンの導入による、社内システムコストの削減が期待されています。