関ケ原の影の功労者、黒田長政はファザコンだった?
歴史上の人物を四柱推命で鑑定! 第23回 ~黒田長政~
○人脈30%(正財1個)
人脈は、気遣い気配りができコミュニケーションが得意な星。コミュニケーション能力の高さは父親である官兵衛譲りだろうか。また、「正財」は真面目でいい人脈と信頼関係を築ける星。それを命式表の中で最も大事な部分「主星」に持っている。
また、十二運星に「長生(ちょうせい)」を持っているが、これは人から信頼されるしっかり者の星。正財と相まって相当な人たらしであったと想像される。
関ヶ原の戦いでは、敵対する西軍の有力武将に書状を送り、寝返りを交渉する役目も担った。関ケ原の戦いの勝敗を分けたとも言われる、小早川秀秋を調略したのは長政であったとも伝わる。通変星に知性を持っていないことから、官兵衛のような智略家、軍師というよりは、気遣いができるその人柄で数々の信頼を勝ち取ったと考えられる。
○自立心20%(比肩2つ)
自立心は、自分が信じた道を突き進む強い精神性を持ち、リーダーシップを発揮できる星。人に上に立つには絶好の存在だったのだろう。また、「比肩」は、一匹狼、頑固、負けず嫌いの職人気質。人の意見に従うのが苦手な性格のため、独断も多かったのだろうか。
父・官兵衛とともに九州平定を行った際、城井谷(福岡県築上町)の城井鎮房(宇都宮鎮房)の調略に苦しんだ長政は、「友好関係を深めるために祝宴を催したい」と、鎮房を中津城に呼び出し、酒宴の席で鎮房を謀殺している。官兵衛の策であったという説もあるが、長政が独断で行った可能性が高いという。
また、関ヶ原の戦いで、大活躍をした長政がその様子を喜び勇んで父・官兵衛に「家康公と握手をしてもらった」報告したところ、官兵衛から「その時お前の左手は何をしていたのか(もし左手で家康を刺していれば天下は黒田家にあったのに)」と話したと言う。
父親・官兵衛の気持ちを汲み取れない一匹狼の性格だったのだろう。負けず嫌いで頑固な性格を秘めた長政は、偉大な父・官兵衛に対し、ファーザーコンプレックスのようなものがあったのかもしれない。