【「地名」トリビア】 なんと素敵で豊かな自然と歴史と神さまたち‼️ 悠久の歴史、今に伝わる「地名列島」ニッポン!《47都道府県「地名の謎」》
地名全体の多くを占める地形由来や信仰、民族由来など、それぞれの特徴を紹介。[由来のタイプとその特徴]
世界でも有数の地名数を誇る日本。
全国どこでも多様な風土を表す地名が多数存在する「地名列島」といえる。
そんな豊かな地名のうまれた歴史を追いながら、由来の主な特徴を挙げる。
和歌山と千葉が潮に乗った「お隣さん」だったなんて!
今回は、「へぇ〜〜〜〜」と連発です。
《地形に由来する地名》
■多様な地形による自然美にあやかる
日本列島の魅力のひとつを挙げると、多様な地形による美しさにある。ほとんどの都道府県が海に面しており、入り江や岬など、変化に富んだ景観を生み出している。
内陸を見ると山々がそびえ、さまざまな地形によって自然美を作り上げている。そんな地形の豊かさ、美しさが日本における地名由来の一番の特色といえる。
●「平」はさまざまな呼び方あり!
東北は「タイ」、西日本は「ナラ」「ナル」
平坦地を表す「平」地名の多くは「タイラ」「ヒラ」と読み、東北地方では「タイ」と呼ぶことが多く、八幡平は有名。中国、四国地方では「ナラ」「ナル」と読む地名がある。
●国境、郡境にちなんだ地名・・・
「地名になりやすい国や道の境目」
境港(鳥取)は出雲と伯耆の旧国境にちなむなど、境や堺、経などの地名は国境、郡境に関連していることが多い。
また、全国に点在する「追分(おいわけ)」は街道の分岐点が由来。
●港や岬を意味する地名・・・
「海に囲まれた島国」ならではの由来
日本は港を示す地名が多い。
「津」「泊」は船舶の出入りや停泊する海岸のことを意味する。
また、「岬」は海や湖に突出した陸地の先のことをいう。「崎」「埼」も同じ意味。
●山や川の形状を表した地名・・・
「岳、峰、曲(クマ)」など
山より険しい地形、頂上が尖っている山を「岳」、山の尾根の突出した部分を「峰」という。
また、千曲川、球磨川などのクマは「曲」「隈」で曲がりくねったところを意味する。
●関東は「ヤ」、関西は「タニ」と読む
~谷など
「谷」は地域で読み方が異なる。
東日本は渋谷など、主に「ヤ」と読む。
一方、西日本は谷町(大阪)、伊川谷(兵庫)など「タニ」と読む。
ちなみに谷間に由来する地名は関東では「沢」と表現。
●海や湖を表す地名・・・
日本は「水」に由来する地名がずらり
浜、浦、磯、潟、江などがついた地名は、海や湖、沼などが近くにある(あった)ことに由来している。
「浦」は入江や海岸を、「潟」は外海と分離してできた湖や沼を意味する。
●「浜」は海流に乗って移動する?
白浜やメラは移住者の痕跡
昔の人々は西から東へ、潮流に乗るかのように移住し、故郷の地名をつけた。房総半島の白浜は和歌山・白浜の移住者と考えられる。
「メラ」(目良・妻良・布良)や「勝浦」も同様。
●「ハゲ」は注意とは?
危険な場所を示し、漢字は後付け
「ハゲ」は崖、「ホキ」「ボケ」は崩壊地、「アズ」は断崖を意味する。古代人が危険を示すためにつけたと考えられる。渓谷美で有名な大歩危(おおぼけ)や小歩危(こぼけ)(高知)、八景水谷(はけのみや)(熊本)などがこれに該当する。
【同じ漢字でも意味が違うもの】 ◦橋 「橋」が変化した「端」もあり ◦関 「関」が変化した「堰」の場合 ◦瀬戸 海峡、狭い土地、陶器のことも 「橋」地名の多くは川に架かる橋に由来するも、台地の「端」が語源とされる地名もある。また「関」は関所にちなむも一関(岩手)はかつて「一堰」。「瀬戸」は海峡を意味する一方で岡山県瀬戸町は山に囲まれた狭い土地、愛知県瀬戸市は陶処(すえこ)が語源。