「球児のユニフォームに……」高校野球好き人気アイドル竹内朱莉さん、好きなポイントがちょっと変!?
竹内朱莉さんに聞く高校野球の魅力と野球ノート2
思わずグッとくるシーンはユニフォームの……
――球児がマウンドに集まる姿も、その表れですね。
竹内 そうですね。あとユニフォームが汚れてる姿が大好きなんです。「あ、汚れた」と思って、すぐに携帯電話を取り出して、ズームで写真撮ったりしてます。
――それは、どういう意味ですか?(笑)
竹内 ユニフォームが汚れると、なんかすごい頑張ってるなって思えるというか……(笑)。グッと来るんです。「よく頑張った……」、「顔も鼻も口も泥だらけになっちゃってるじゃん…」って感情移入しちゃうんです。それでつい写真を……なんかすごい変なところなんですけど。
――たしかにあまり聞いたことはありません(笑)。
竹内 変なんですよ、わたし(笑)。撮った写真を見ると、ユニフォームの泥だらけの胸の部分ばっかりで選手の顔も分かんなかったりするんですけど……。球児の一生懸命さってありきたりですけど本当に素敵だと思います。
――先ほどの星稜高校と小松大谷の試合の話がでましたが、高校野球にはどんでん返しがつきものです。それはご自身の経験にも似ているのでは?
竹内 そうですね。ちょうどこの頃、わたしたちも初めて日本武道館でライブをやらせていただいた時期でした。実は、それまでホールツアーすらやったことがなかったんですよ。メンバーみんなで「武道館は夢のまた夢だけど、まずはホールツアーを目標に6人で頑張ろう」っていう話をずっとしていたところに、いきなり武道館って言われて「噓だろっ」て思いでした。まさにどんでん返しです(笑)。
――びっくりですね。
竹内 予選もなく一気に甲子園へ行っちゃったみたいな感じでした(笑)。しかも、チケットが完売になって……8000人くらいの方が見に来てくれたので、もう正直驚きしかなくて。初めての武道館はふわふわしていたのか、全然記憶にないんです。そもそもわたしたちは「チケットが売れない」という理由でライブすらできなかった時代があったから余計その思いは強かったですね。
――ライブすらできない時代。
竹内 改名する2年前、スマイレージのときは本当にお先真っ暗状態でした。一年間ライブをやらせてもらうこともできず、仕事はゼロに近い。一日先が見えなくて、よくいまがあるなって思うほどで……。まずいなと思っていても、自分たちですぐに何かをできるわけでもない。会社の方が、いろいろしてくださって先輩方と一緒に舞台とかライブをさせていただく機会をもらってなんとかいまに繋がっていきました。
――ずいぶんと苦労されたんですね。
竹内 でもあの頃、もう少しこうすべきだった、と思うこともあります。改名の前年、なかなかうまくいかない時期でつんく♂さんから「全国47都道府県を3周ツアーで回れ」という指示で全国を回っていました。初めてライブに来てくださる方がいたり、ここまで来てくれてありがとうって温かい言葉をかけてくださったりと、嬉しいことはたくさんあったんですけど、それ以上に心身も限界を超えていたところがあって……いま思うと、もっといいパフォーマンスを見せるべきだったなという思いがあります。もっとわたしは頑張れたんじゃないか、という感覚ですね。新曲イベントやハロー!プロジェクトのコンサート、それに自分たちのライブで三週間、毎日ライブをやっていたときは「過酷だな」という思いが勝ってしまったと思います。申し訳ない思いとともに、いろいろと思いが詰まったツアーでした。それはいま、いい環境でやらせてもらえているからこそわかったことです。
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<第三回はこちら>
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<出演情報>
◆舞台「夢見るテレビジョン」 (10/5~15)
◆アンジュルム ライブツアー 2017秋「Black & White」(~12/10)
◆アンジュルム コンサート 2017 Autumn 「Black & White」special 〜風林火山〜(11/11)