解散総選挙で日本はどうなるのか? いち早く安倍政権の5年間を総括する!
安倍政権批判の急先鋒・作家適菜収が指摘する国家の危機
「戦後レジームからの脱却」などと駄法螺を吹きながら、「戦後レジームの固定化」を進めてきた。河野談話、村山談話を踏襲し、決着済みの日韓賠償問題を蒸し返し、アメリカの要望通りに国の形を変えていく。歴代総理の中でも圧倒的に出来が悪い。国家観も歴史観も憲法観もすべてが変。
結局、民主党政権の三年間に日本人は何も学ばなかったのです。本質を見極めることができなかった。だから、それ以上に腐っている安倍政権に飛びついてしまった。
これはメディアの問題でもあります。安倍政権に対する本質的な批判、有効な批判をしてこなかった。
それで一部の新聞や雑誌が、先鋭化、カルト化していったというのが、今のわが国の状況だと思います。
「安倍政権が通したおかしな法案の多くは、民主党時代に作られたものだ」と擁護する人たちがいますが、普通に考えたら変ですね。もし民主党が作った法案が間違っているなら、それを通さなければいいだけの話。よって、法案を通した政党の責任が回避されるわけではない。
民主党が下野してから一体何年たったのか?
いまだに民主党のせいにして、より悪質な法案を通し、デタラメな国会運営を続ける安倍政権に対しては口をつぐんでいる。
いわゆるネトウヨや、その類の新聞や雑誌は、非常に特殊な思考回路を持っています。普通の人間だったら民主党が仕込んだ悪い法案を通したら「けしからん」と怒ると思いますが、連中は「安倍さんは悪くない。悪いのは民主党だ。安倍さんバンザイ」となってしまう。
こうした特殊な思考経路を持っている人たち、短く言えばバカが表舞台に立つようになってしまった。その原因、構造、思想的背景を解明しないと同じことの繰り返しになります。こんなことを繰り返していると、日本は消滅してしまう。
ここでは安倍政権が何をやってきたのかを振り返り、その本質についてお話ししたいと思います。