ただお金のためでなく。世界一の投資家・バフェットにとって「仕事」とは?
投資家という職業とどう向き合うのか。バフェットに学ぶお金の本質②
「お金」=「自立」だった
バフェット少年にとって「お金」は「自立」を意味するものでした。お金があれば、人生で自分の本当にやりたいことができる、というのがバフェット少年の考え方でした。お金のためだけに快く思わない仕事をするとか、尊敬できない人の下で働くのではなく、自分が大好きなことを尊敬できる人たちとやりたいと考えていました。
バフェットによると何がビジネスの成功に関係するかというと、それは家柄でも学歴でもなく、ビジネスを始めた年齢が早いかどうかです。
バフェットは6歳から「小さな雪の玉」を転がし始め、11歳で「株式投資」に出会い、以来、大好きな株式投資だけを行うことで世界的大富豪となっています。バフェットがどれほど株式投資が好きだったかというと、幼い頃、オマハの図書館にある「金融」と名の付く本はすべて読みつくし、バフェットにとってのバイブルとも言える「賢明なる投資家」という本に出会った時は幾度も読み返して、著者以上に詳しくなったほどです。
人は大好きなことのためにはいくらでも努力できるし、苦労を苦労とも感じないものです。そのために何が必要かについてバフェットはこう話しています。
「まず自分自身が顧客になり、次に他人のために働くべきだ。1日1時間を自分に充てるべきだ」
バフェットは子どもの頃から無類の読書家であり、株式投資成功の秘訣についても「手あたり次第、読むことです」と答えるほど、多くの時間を「読み、書き、考える」ことに費やしています。成功が偶然もたらされることはありません。バフェットの成功、それは幼い頃に株式投資という大好きなことに出会い、大好きなことをとびきり上手にやるために徹底した自己投資、自己研鑽に励んだことによってもたらされました。