近代日本の経済を牽引した巨大財閥の名家と、その家紋
現代に続く名家・名門の名字と家紋③
<四大財閥の家紋>
●三井家「丸に井桁三」
井桁は正方形の井戸枠を形象化したもので、そこに「三」の文字が入るのは「三井」という名字を意味してもいる。
●岩崎家「寄せ三菱(重ね三階菱)」
斜方形の菱形を3つ重ねた家紋。社章は旧主・土佐藩山内家の家紋「三つ柏」に似せ、さらに「人」の形に直した。
●住友家「住友井桁」
江戸時代に住友家が営んだ店の屋号「泉屋」に因む家紋の井桁は、少し平たい斜方形。住友系の会社は多くが井桁を社紋にしている。
●安田家「輪違い」
二個以上の輪が連鎖・交錯した形の文様で、さまざまなバリエーションがあった。鎌倉時代には輪違紋が牛車の紋に用いられたという。