トップジャーナリストは「驚愕」の報酬……スペインサッカーその理由とは
元サッカー日本代表・岩政がジャーナリストに逆取材-3
選手、ジャーナリストとしての岩政
岩政 なるほど。僕は選手ですけど、小澤さんたちの立場だと書きづらいことも、選手あがりだったら書きやすいんだろうなってことはあります?
小澤 あー、でも逆に選手あがりだから書きにくいこともあるのかなと思いました。
岩政 まあ、それもそうですね。
小澤 チームメイトのこととかは……するどく言えるかと言えば、難しいと思う。
岩政 そうですね。
小澤 あとは、他の解説の方とかとお仕事をすることも多いんですけど、将来的に現場でやりたいと思ってる方は、特にJリーグの解説ではなかなかネガティブなことは言えないんだろうな、とは想像しています。だから逆にそこが僕らの強みではないかな、と。現場にいくつもりがない、というか……資格もないですし。
岩政 でもヨーロッパの選手あがりの解説者って結構、厳しいこと言いません?
小澤 言います、言います。
岩政 ですよね。あれって裏付けがある、って自分で思っているからですか?
小澤 それもあるでしょうし、そういうことをきちんと言わないと自然淘汰されるっていうのは間違いなくありますよね。メディアとしてはっきりと言う、そこにロジックがある人を起用する傾向にありますから。
岩政 そうか……実は、何を書いていこうかな……ってちょっと迷ってます(笑)。まだ今のところは書くことも浮かぶんですけど、この書籍の波が終わった後にテーマが浮かんでくるのか不安です。
小澤 でも「PITCH LEVEL」は岩政さんにしか書けないですよ。これは読んで改めて思いました。だからそういうふうにメディアは岩政さんを使っていってほしいなと思いますね。岩政さんしか引き出せない言葉とか現象ってあると思うんです。ミックスゾーンに入って言葉を引き出すとか、それに映像を交えて解説するとか、いろいろできるんじゃないかって見ています。
岩政 ミックスゾーン入りたいんですよね、僕。いやあ、今日はいろいろと勉強になりました。ありがとうございました。
小澤 ありがとうございました。
【第一回「スポーツジャーナリストにはどうやってなる?」現役サッカー選手・岩政大樹が逆取材】
【第二回「メッシは育てられないけど、メッシを止める選手は育てられる」断言するスペインサッカーのすごさ】