あのお騒がせ政治家の「泣きギレ」を分析する
誰にでもできるアンガーマネジメント①
怒っている人は、第一次感情を聞いて欲しがっている
反対に、怒っている人は、第一次感情を聞いて欲しいから怒っているとも言えます。
都合の良いことに、怒っている人は、怒りながら必ず第一次感情を言葉の端々に散りばめています。
以前に、ある県議会議員が政務費の不正支出問題で会見をし、その会見の最中に信じられないくらいの大泣きをしたことを覚えているでしょうか?
彼が会見中にした行為は「泣きギレ」と呼ばれるものですが、よくよく聞いていると、まさに第一次感情を言っていることに気づきます。
彼は記者会見で泣きながら次のように言っていました。
「自分がどれだけ苦労して政治家になったのか」
「政務費のことなんて、政治活動全体からしたら小さいことなんです。一生懸命やっているのにそんなことを指摘されるのはツライです」
怒っている人は、自然と第一次感情を口にします。それを聞いて欲しいし、理解して欲しいからです。
怒っている人と一緒にいても平気な人は、怒っている人の第一次感情を理解しているからです。だから、何を聞いてあげればよいのか、どのように声をかけてよいのかがわかっているので、いちいちイライラしません。
怒っている人、クレームを言ってくる人と向き合うときも、相手の第一次感情に注目しましょう。まずは、第一感情と向き合うことから、アンガーマネジメントを始めていきましょう。
<『誰にでもできるアンガーマネジメント』より構成>
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