夕景から夜景へと移りかわる和歌山城の天守
外川淳の「城の搦め手」第35回
今回は、和歌山城を攻めた時のお話。10時ごろの便で羽田空港から関西国際空港へ。JR経由で和歌山駅へ着いたのは13時過ぎ。それから24時間、和歌山城の周辺をウロウロしていた。なお、広大な和歌山城を巡るには、レンタサイクルの利用をお勧めしたい。
だが、今回は、なんだか元気だったことから、堀端をはじめ、城内各所を徒歩で巡り続けた。正午周辺の時間帯は、北側を除くと、逆行になりにくにので、天守などのメインとなる被写体を撮影しやすい。3時ころまでは、さまざまなアングルから天守と、天守曲輪周辺の建築群をバシャバシャと撮影する。
14時39分撮影。ちょいと絵葉書的ではあるが、突き抜けた青空から南海の城らしさは表現できた。
空の色が薄曇りでつまらなかったのでCG処理で青みを加えるというズルをする。この手の修正作業は10分ほどで可能。
城に隣接して役所がある場合、展望室があることが多い。だいたい、ネット検索で事前に情報入手可能であり、和歌山市役所も展望室の存在が確認できた。松江城に隣接する松江市役所のような例外も数多く、「そんなこともあるさ」と、あきらめるしかない。
日没1時間前からは、夕景を期待したのだが、西に大量の雲が滞っており、夕陽の赤は期待できず。この日は、堀際の東京の電鉄系チェーンのホテルに宿泊。
あかない窓越しに夕景から夜景へと移りかわる天守を撮影。
点灯したライトがアクセントとなったラッキーショット。
夕景の撮影後、いつもの習性で和歌山市内の銭湯に2軒ほど入浴。その夜は寝付きが悪く、睡眠補助薬を投入。それでも、翌朝、和歌山城周辺を元気よく巡り歩いた。(次回続く)