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「チャンピオンシップの教訓」浦和・遠藤航、ACLへの誓い

日本代表で学んだこととACL

日本代表で痛感した「経験」の差

【遠藤航・世界への大航海。第20回】

 ロシアワールドカップに向けたニュージーランド代表とハイチ代表の試合は、僕にとってアピールの場として重要な時間でした。結果的に2試合とも出場を果たしましたが、手応えと課題が同居する結果になりました。

 特に、ハイチ戦はアンカーとしてスタメンフル出場(ニュージーランド戦はアディショナルタイムからの出場)。ボールをシンプルにはたいて攻撃のリズムを作っていくことに関してはある程度できたと思います。一方で課題として得たものは「経験の差を埋めなければいけない」ということでした。普段、レッズではセンターバック、右サイドと最終ラインが主戦場ですが、代表ではMF、主にボランチのポジションでプレーをしています。このポジションには多くの発見があり、自身を成長させてくれる要素がたくさんあります。守備はもちろんのこと、攻撃の起点となり、またリズムを作り試合全体をコントロールする。U-23代表のときもボランチとしてプレーをしていましたが、そこでの発見は今の僕にとって欠かせないものでした。対戦する相手のレベルが上がるに連れて大きなものを得られるわけですが、難しいタスクが増えていくとも言えます。

 

 当然と言えば当然ですが、タイのU-23代表相手にできることが、A代表の対戦相手にできるか、といえばそうではありません。ハイチ戦は、その点を強く感じました。身体能力が高いハイチの選手たちへの対応に手応えを感じたものの、90分間それを続けていく、クオリティを維持していくためには「経験」が足りないことを、正直に言って痛感しました。

 とは言っても、それを言い訳にはできません。(井手口)陽介や(山口)蛍君、ハセ(長谷部誠)さんといった「経験」を持った選手に負けないために、これからできることをしっかりとやっていきたいと思います。

「ボールを回すためにも、“ボールを受けてシンプルにはたいて”をもっと繰り返しながら除々に押し込んでいくプレーを中盤のポジションの選手でやっていってほしい」

 試合後、(香川)真司君にも攻撃側の選手がアンカーの僕に対してどういうことを求めているか、いろいろと話をしてもらいました。こういう話を繰り返しながら日本代表で求められるプレーをしたい。そして、ロシアワールドカップは是が非でも出たい。この二戦をいい教訓に、まずはレッズの試合で結果にこだわっていきたいと思います。
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遠藤 航

えんどう わたる

浦和レッズ

1993年2月9日生まれ。神奈川県横浜市出身。

2008年に湘南ベルマーレユースへ加入すると、2010年には2種登録選手としてJ1で6試合に出場し1得点。翌年に、正式にトップチームへ昇格、主にセンターバックとして活躍する。各年代の日本代表にも招集され、リオ五輪を目指すU-23代表では主将を務め、リオ五輪代表出場権を勝ち取った。2016年シーズンより浦和レッズに移籍。



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