ビットコインが「分裂」って!? プラスかマイナスか。
分裂するお金なんて聞いてことがない! 仮想通貨投資入門④
ビットコインの価格は上がるの? 下がるの?
8月1日にビットコインが分裂して、もともとBTCを持っていた人には同じ数量のBCHをもらう権利が発生し、傍から見るとあたかも得したかのように思う人もいると思いますし、その後ビットコインの価格が急激に上昇していることから、「分裂するって得することなんだ!」と、単純に思ってしまう人もいると思います。
ただ、一概にそうとは言えないのが難しいところです。反対に「分裂」することで、その価値が失われる可能性もあります。そうなると悪循環で、一気に暴落してしまいます。
ビットコインは大きく分けてマーケット(取扱店舗など)、利用者、マイナー、技術者によって支えられています。この中の一つでも欠ければビットコインや仮想通貨というものは成り立ちません。価値もなくなってしまうのです。
マイナーと呼ばれる人たちは、ビットコインの取引履歴を承認する人たちのことで、膨大な量の計算を行い、1番最初にその計算競争に勝った人に、12.5BTCとそのブロックに記録されている取引の手数料がもらえる仕組みになっています。
この12.5BTCの報酬は、21万ブロック毎(約4年に1度)に半減するようになっており、2100万枚すべて市場に出回るまでにまだ120年ほどかかると言われています。(2017年10月25日現在約1664万枚発行済)
ここで問題になるのは、ビットコインの取引履歴の承認作業は「膨大な電気代を使って計算競争をしてくれるマイナーにより行われている」ということです。
つまり、電気代を使ってまでビットコインの承認作業をしてくれるのは、「もらえるビットコインにその価値があるから」ということが言えます。