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冬、風邪をよく引く人は、「家」に問題を抱えている可能性大

「病気にならない家」6つのルール①

▼冬、風邪をひくのは「当たり前」ではない

 

 冬、寒い家は「風邪をひきやすい体質」の原因にもなります。

「朝、起きたらのどがイガイガして、風邪をひいていた」など、風邪は夜、睡眠中にひくことが多いというのは、みなさんも経験的にご存じのはず。これは、睡眠中は、体温が下がって免疫力も低下するためだけでなく、起きているときよりも口や鼻の粘膜が乾燥しやすいこと、暖房なども消して寝る人が多いため部屋の温度が低くなることも原因です。

 冬の風邪ウイルスは寒さと乾燥が大好き。温度が低く、乾燥していると活発に活動し、繁殖しやすくなります。そのため、夜寝ている間に、感染しやすくなるのです。

 こういうと「冬なんだから、寒くて乾燥しているのは当たり前じゃないか」という人もいるでしょう。でも本当にそうでしょうか? それでは住む場所に対して建築費や家賃を払っている意味がないと思います。

 家は、人が安全に、快適に過ごすためにあるはずですし、住人を救い守るのが家の役目のはずです。冬の寒さや乾燥を防いで、一年中、心地よく暮らせなければ、家はその役目を果たしているとはいえないのではないでしょうか。これだけ科学や技術が進歩した時代で、温度や湿度を快適に保てる住宅環境を整えられないわけがありません。

 実際、スウェーデンでは室内温度が18℃以上に保たれない家は、建築の許可がおりません。つまり、室内温度を温かく保つことは可能であり、海外では住宅が必ず備えておくべき機能だと考えられているのです。

『「病気にならない家」6つのルール』より構成)

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上郡 清政

兵庫県丹波市柏原町在住。中学2年生の時、台風により自宅が倒壊。その脆さと移った仮設住宅の寒さから家に興味を持つ。一人でヨーロッパ諸国、東南アジア諸国の家を見て回り、日本の住環境に危機感を覚え、家づくりの業界に参入を決意。病気になりにくい家の方法論を確立しその家づくりに精進する。


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「病気にならない家」6つのルール
  • 上郡清政
  • 2017.10.20