人間の知識は不完全であり、天地自然の法則「道」TAOを認識することが明である
定本「老子道徳経」の読み方 早島天來編より 人生を最高に生きる老子の言葉 第二十一回
人を知る者は智 自ら知るものは明なり
★変化を楽しみ若さを磨く
若葉が萌え、生命力あふれる季節となりました。この季節は、社会においても新しい変化の多い時期です。若いころは、多少の緊張はあっても、その変化や新しいことへの挑戦が楽しみであり、わくわくしたものですが、私たちは年を重ねると、だんだん頭も体も硬くなり、変化を嫌うようになる傾向があるようです。変化のない日常、これこそが、人間の脳や心や体を老化させる元にもなるのではないでしょうか。
では、脳を使って新しいことを学ぶことが、おっくうになった時に、どうやって、今一度、私たちの心や体を若返らせ、やる気を蘇らせればよいのでしょうか。そのことについて、世界的な名著『老子』は、すばらしい名言を残しています。本当に見識の広い人というのは、人間のつくりあげた知識、つまり常識や法律や科学といったことだけにこだわることなく、人知の限界を知り、天地自然の法則「道」TAOを認識し、自然の偉大さを理解している人だというのです。
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