長篠城でふんどし姿と陣羽織
鈴木輝一郎 戦国武将の史跡を巡る 第39回
天正3年(1575)4月21日に武田勝頼軍が徳川方の長篠城を包囲した。
長篠城から徳川家康・織田信長に救援要請をしに行った人なんですが、長篠城にもどる前に武田勝頼側につかまちゃった。
で、武田勝頼軍が「『援軍は来ないからあきらめろ』と城内に降伏をすすめたら命を助けてやる」といわれた。
そして鳥居強右衛門は長篠城の門前まで連行された。ほいでもって城内に向かって、
「もうすぐ織田・徳川の助けがくるからもうちょっと我慢しろ」
と言ったものだから、武田側が激怒してみせしめのためにハリツケにした。
その心がけアッパレ、ということで、その姿がいまも伝えられています。
磔柱というと、キリストの十字架を連想しがちですが、このときは「キ」の字型で両手両足をくくられています。
長篠城攻防戦のヒーローはこの人なせいか、長篠城の近辺にはそこいらじゅうにこの図があります。
長篠城址史跡保存館に行くと陣羽織を貸してくれて、鳥居強右衛門のレリーフの前で写真を撮らせてもらえます。
けっこう楽しい……けど、鳥居強右衛門、ちと毛深すぎないか?
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