【知っ得「初詣」】お願いの仕方でご利益がアップ !? 初詣の正しい作法Q&A
神仏のご利益にあずかるために、参拝のマナーとしきたりの意味を案内しよう
クイズの答え
A. できれば切実な願いを一つに絞りましょう。
天変地異への恐れ、農作物の凶作による飢えへの回避や早死にする可能性が高かった子供の無病息災長命を祈念する切実な思いを願い事としたことが(宗教の)起源とされる。
宗教というものが、「病気の子供を助けて欲しい」、「食べていけるだけの生業を」などの切実な願い事から始まったと考えれば、初詣の際に現世利益をお願いすることには何の問題もない。しかし、あまり欲張らず、大切な願いごとひとつに絞り、日頃の感謝を反省の念とともに神仏に伝えよう。
いまが精神的、肉体的にどれほど厳しい状態にあっても、これまで生かされてきた、そして、今年も初詣に来ることができたことが神仏のおかげと考えれば、どんな人でも感謝はできる。
ただ、ひと言「これまでありがとうございます」と添えるだけで、願い事はより叶いやすくなる。
監修:田中治郎さん 1946年、宮城県生まれ。宗教研究者、文筆家。横浜市立大学卒業後、おもに仏教書の編集に携わる。現在は、日本の宗教についての執筆、講演活動に あたる。著書に『お寺と神社の作法ブック』(学研)、『面白いほどよくわかる日本の宗教』(日本文芸社)など多数。
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