ディズニーでの「SNS映え」行動はアリか?
SNS最盛期! ディズニーリゾートの楽しみ方が今変化している
「ディズニーなら何でも許される」は間違い
東京ディズニーリゾートの公式サイト内にある「皆様に楽しく安全にお過ごしいただくために」というページには「入園にふさわしくない服装」は「固くお断り」と表記されています。ただ、服装に関してハロウィーンイベントの仮装期間以外については、明確な規定はありません。
なぜか漂う「ディズニーだから何でも許してくれるだろう」という偏った発想から、自分が楽しむためなら何でもしていい、好きな格好で楽しんでいい、という考えに行き着くのかもしれません。
また、奇抜な服装で楽しむ来場者の一部には、見栄えの良い写真を撮りたいがために、一般的に考えて不適切な場所に乗ったり立ち入ったりするという危険な行為も見られます。
パーク運営側は現在、こうした傾向に公式的な見解を明確に示してはいませんが、危険防止のための対策を部分的に行っている様子が確認できます。例えば、シンデレラ城正面の高い位置にある柵は、「SNS映え」写真の定番スポットになっていましたが、ギザギザした形状の柵を新たに設置して上れないようになりました。
問題なのは、ディズニーリゾートはその独特の世界観やイメージを楽しみに訪れている方も多くいることです。悪意はなくても「奇抜な格好をする」という行為が結果的にパークの景観やイメージを台なしにしてしまい、ほかの来場者の嫌悪感につながってしまっている傾向もあります。
もちろん「奇抜な格好」と「危険な行為」は、切り離して考えるべき問題ではあります。ですがパーク側が定めているルールを知らない方がこれらの行為を助長してしまう、という点で両者は共通しており、あわせてネガティブな評判になっている部分もあります。
また、前述の通り、メディアもおもしろおかしく「〇〇ディズニー」「これが若者の間で流行っている!」というようなキャッチーな見出しで伝え、まるで大多数の若者がやっているかのように、誤解を招く取り上げ方をしているケースもあります。
その結果、危険な行動をする人はごく一部にもかかわらず、「奇抜な格好=マナーが悪い」という誤解をいっそう広めてしまい、ますます否定派の嫌悪感が拡大する傾向になっています。