自分に正直でいることの効用は、自分のことを受容できる、自分のことを好きでいられること(藤森かよこ【馬鹿ブス貧乏】⑭) |BEST TiMES(ベストタイムズ)

BEST TiMES(ベストタイムズ) | KKベストセラーズ

自分に正直でいることの効用は、自分のことを受容できる、自分のことを好きでいられること(藤森かよこ【馬鹿ブス貧乏】⑭)

自分に正直でいることの効用 [苦闘青春期(37歳まで)] 

■自分に正直でいると自分を受容できる

 自分に正直でいることの効用は、守る気がない約束をしなくなるとか、ドタキャンしなくなるとか、好きでもない人と結婚しないとか、興味もない仕事に従事してあとで後悔しないですむとか、結果的に人に迷惑をかけないですむとか、そういうことばかりではない。

 自分に正直でいると、自分のことを受容できる。自分のことを好きでいられる。

 たとえば、あなたが心から望んだことを実践したとする。その結果が芳(かんば)しくないとする。その場合でも、あなたはほんとうにはダメージを受けない。

 その時点のあなたにとって、自分がほんとうにしたいことを、あなたはした。それはするしかなかった。しないですませることはできなかった。だから、した。

 してしまった後悔としなかった後悔とでは、しなかった後悔のほうが大きいとは、よく指摘されることだ。たぶん、それは正しい。私に関しても、随分と愚かなことをしでかしてきたが、その点については後悔はない。したいことは、するしかなかった。

 そのような自分は、いかに馬鹿でも、自分で認めることができる。自分で自分を受容できるかどうかは、ブスで馬鹿で貧乏なあなたにとっては、大きなことだ。自分で自分を受容し是認できなければ、いったい誰があなたを是認してくれるだろうか。馬鹿でブスで貧乏なあなたを。

(第15回につづく馬鹿ブス貧乏で生きるしかないあなたに愛をこめて書いたので読んでください。』より再構成

KEYWORDS:

年末年始「最大」の問題作
低スペック女子(馬鹿ブス貧乏)
「ホンネ」の生き残り術第2弾‼️

藤森かよこ・著
『馬鹿ブス貧乏な私たちを待つ ろくでもない近未来を迎え撃つために書いたので読んでください。』

12月21日より全国書店・アマゾンほかにて発売‼️

 

オススメ記事

藤森 かよこ

ふじもり かよこ

1953年愛知県名古屋市生まれ。南山大学大学院文学研究科英米文学専攻博士課 程満期退学。福山市立大学名誉教授で元桃山学院大学教授。元祖リバータリアン(超個人主義的自由主義)である、アメリカの国民的作家であり思想家のアイン・ランド研究の第一人者。アイン・ランドの大ベストセラー『水源』、『利己主義という気概』を翻訳刊行した。物事や現象の本質、または人間性の本質を鋭く突き、「孤独な人間がそれでも生きていくこと」への愛にあふれた直言が人気を呼んでいる。  

この著者の記事一覧

RELATED BOOKS -関連書籍-

馬鹿ブス貧乏な私たちを待つ ろくでもない近未来を迎え撃つために書いたので読んでください。
馬鹿ブス貧乏な私たちを待つ ろくでもない近未来を迎え撃つために書いたので読んでください。
  • 藤森 かよこ
  • 2020.12.19
馬鹿ブス貧乏で生きるしかないあなたに愛をこめて書いたので読んでください
馬鹿ブス貧乏で生きるしかないあなたに愛をこめて書いたので読んでください
  • 藤森 かよこ
  • 2019.11.27
水源―The Fountainhead
水源―The Fountainhead
  • アイン・ランド
  • 2004.07.08