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WELQ騒動で疑問。原稿料の「相場」って?

ウェブから紙媒体まで。 ライターは稼げるか?②

以下に続くのは、ウェブと紙媒体の第一線で活躍する「プロ」のライター小林拓矢氏の寄稿である。ライターという仕事は稼げるのか? リアルな原稿料の相場をつづっていただいた。

「WELQ」問題で考えさせられるライターという仕事

WELQ問題で謝罪する、DeNA経営陣。クラウドソーシングで、常軌を逸した低価格で記事を発注していたことも明らかになった。写真:東洋経済/アフロ

 ウェブの記事を読んでいる人は、「これ、いくらくらいの原稿料で書いているの?」と疑問に思う人も多いかもしれない。DeNAによる「WELQ」の問題では、クラウドソーシングによる低価格で発注された記事が、まちがった内容が多く含まれており、その上報酬も低価格であることが問題視された。

 その場合、記事1本数百円であり、執筆者は一日に何本も書かなくてはやっていけないような状況になっている。

 筆者は、クラウドソーシングについては一箇所に登録しただけで、一回も仕事をしていない。幸いなことに、一般のニュースサイトではクラウドソーシングで提示される原稿料よりも高い原稿料をいただくことができ、しかも自らの署名も出るというありがたい状況にある。

 
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小林 拓矢

こばやし たくや

1979年山梨県甲府市生まれ。早稲田大学卒。フリーライター。単著『早大を出た僕が入った3つの企業は、すべてブラックでした』(講談社)、共著に首都圏鉄道路線研究会『沿線格差』『駅格差』(ともにSB新書)など。


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