NHK「パパ活」報道は「セックスワーク」に対する認識と敬意不足を露呈(藤森かよこ)
セックスワーカーはエッセンシャルワーカーである
■セックスワーカーも自尊感情をきちんと持ちプロになろう
インタ―ネットで検索してみればいい。「風俗嬢ブログ」や「デリヘル嬢ブログ」や「パパ活ブログ」がいっぱい見つかる。愚痴や変な客のことばかりでなく、自分なりの営業努力や仕事上の創意工夫について書かれているものも多い。
それらを読んでいると、セックスワークで成功できる女性ならば、どんな職種でも成功できるのではないかと思わされる。つまり、セックスワークは「ラクしていい気持ちになって稼げる不真面目な職業」ではない。
そのこと自体を、セックスワークで稼ぐ女性は認識しなければならない。世間の愚かで無知で類型的な偏見を内面化して、いい加減な仕事をしていてはいけない。客の理不尽な要求に屈してはならない。堂々とルールを主張すべきだ。
いい加減な甘い姿勢でいると、NHKから「可哀想な貧乏な犠牲者の女性たち」という括りで紹介されるはめになる。カネを稼ぐために自分の肉体を活用することは恥ずかしいことではない。税金に寄生して生きている類の人々より、その生き方ははるかに貴(とうと)いし品位がある。
NHKは、どこの組織に忖度しているのかわからないが、やたら「社会の犠牲者」を紹介して、弱者救済を税金でやろうという方向に誘導しているようである。「みなさまのNHK」ならば、「パパ活しなきゃいけない気の毒な女性たち」などと「同情みぶり」をしてるだけではなく、きちんと実のある啓蒙活動をしていただきたい。
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年末年始「最大」の問題作
低スペック女子(馬鹿ブス貧乏)
「ホンネ」の生き残り術第2弾‼️
藤森かよこ・著
『馬鹿ブス貧乏な私たちを待つ ろくでもない近未来を迎え撃つために書いたので読んでください。』
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