日本社会での生存戦略——礼儀にかなった振る舞いや言語表現を知っておくことは、あなたを確実に守ってくれる!(藤森かよこ【馬鹿ブス貧乏】㉖)
学び続けること [苦闘青春期(37歳まで)]
「誰も本当のことを言わないから、ブスで馬鹿な私が本当のことを言う!」と元祖リバータリアン(超個人主義的自由主義)でアイン・ランド研究の第一人者である作家・藤森かよこ氏がペンで立ち上がった。
氏のものした『『馬鹿ブス貧乏で生きるしかないあなたに愛をこめて書いたので読んでください。』(KKベストセラーズ)は4刷を超え(以下、「馬鹿ブス貧乏」と表記)、多くの女性を勇気づけた「革命の書」である。アラフォー読者からの要請が殺到。今月21日より、第2弾『馬鹿ブス貧乏な私たちを待つ ろくでもない近未来を迎え撃つために書いたので読んでください。』が出版される。
そこで、今回、藤森氏のご厚意に預かり『馬鹿ブス貧乏』の長いまえがきから第1章まで再構成し、「若いほど」役立つと低スペック女子が37歳までにやるべき本当のことを転連載で教えてくれる。まさに「馬鹿ブス貧乏」で生きるしかない女性が最高に幸せになる本当のサバイバル術である!
■マナー本と手紙サンプル本の効用
青春期に読んでおくべき本として、マナー本と手紙サンプル本も重要だ。日本社会の中ではどのような振る舞いが適切で礼儀にかなっているかについて教えてくれるマナー本は、読んでおくと便利だ。このテーマの本もいっぱい出版されている。
郵便の手紙でも、電子メイルでも、どのような書き方が礼儀にかなっているのかも知っておきたい。
あなたが貧乏であるばかりでなく、適切な振る舞いを子どもに教えることができない親に養育された場合は、あなたは社会でまっとう(decent)であるとされる慣習を知らないままに社会に出ることになる。
たとえば、あなたが急いでいて他人が歩いている目の前を横切るしかないとする。この場合、「失礼します」と申し訳なさそうに会釈(えしゃく)してあなたが横切れば適切な行動だ。あなたが黙って横切れば、これは無神経で無礼な行為になる。
あなたが聡明な人であるのならば、テレビ番組を眺めているだけでも、日本人に期待されている振る舞いがどういうものであるか学習できる。古い日本映画を見つめて、そこに登場する古き良き中産階級の人々が使っていた日本語表現を学べる。そこから現代日本でもあまり違和感のない振る舞いや言語表現を類推できる。
しかし、残念ながらあなたは馬鹿だ。娯楽の中からでも学べる力がない。だから、マナー本を読む必要がある。それだけでも、たとえ、あなたの育ちが悪くても、それがあからさまにならない程度の振る舞いや言語表現は身につく。
女性の場合、「育ちが悪いよね、あの娘は」と思われることは避けたほうがいい。男性でも、そう思われることは避けるべきだが、女性のほうが、「礼儀知らずで育ちが悪い」と思われることの悪影響は大きい。
そうです。女性差別です。しかし、事実ですから、しかたない。
私は「お嬢さんぶれ」と言っているのではない。ただ、こういうことは言える。「あなたがお嬢さんぶっても、無料だし、誰にも迷惑はかけないのですから、どれだけお嬢さんぶってもいいですよ」と。
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年末年始「最大」の問題作
低スペック女子(馬鹿ブス貧乏)
「ホンネ」の生き残り術第2弾‼️
藤森かよこ・著
『馬鹿ブス貧乏な私たちを待つ ろくでもない近未来を迎え撃つために書いたので読んでください。』
12月21日より全国書店・アマゾンほかにて発売‼️