日本社会での生存戦略——礼儀にかなった振る舞いや言語表現を知っておくことは、あなたを確実に守ってくれる!(藤森かよこ【馬鹿ブス貧乏】㉖) |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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日本社会での生存戦略——礼儀にかなった振る舞いや言語表現を知っておくことは、あなたを確実に守ってくれる!(藤森かよこ【馬鹿ブス貧乏】㉖)

学び続けること [苦闘青春期(37歳まで)] 

◼︎運とはプレゼンテイション

 あなたが日本社会において、きちんとした若い女性に期待される振る舞いをしたからといって、環境に負荷もかからない。誰かを傷つけることもない。もっぱら、あなたの利益になる。

 会釈ひとつ、挨拶ひとつ、ものの食べ方ひとつ、ものの飲み方ひとつ、ものの言い方ひとつで回避できる他人からのネガティブな評価というものもある。マナーのいい人をじっと観察して真似てみることもいい。

 手紙サンプル本の効用も大きい。電子メイルであなたが送る短い礼状の文章が、礼状として適切であるためには、やはり礼状としての模範的文章を知っておくべきだ。そのような定型的文章のサンプルに無知なだけなのに、「文は人なり」ということで、あなたの人格が否定的に評価されることもある。

 運とはプレゼンテイションだ。表現だ。あなたの中身がどうであれ、外に表出されたもので、あなたは判断され評価される。

 だからこそ、国語能力を磨くことが大事になるし、振る舞いや言語表現が大事になる。

 昨今(さっこん)は、テレビに登場するある種の芸能人のせいか、下層階級的振る舞いや言語表現がカッコいいと思われる。しかし、そんなものが通用するのは、まともな社会では、せいぜいが20歳までだ。

 日本社会で生きていくつもりならば、礼儀にかなった振る舞いや言語表現を知っておくことは、あなたを確実に守ってくれる。

 あのアメリカでさえ、礼節の科学を説くようになった。クリスティーン・ポラスの『Think CIVILITY「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である』(夏目大訳、東洋経済新報社、2019年)を読んでみよう。

(第27回〈最終回〉につづく馬鹿ブス貧乏で生きるしかないあなたに愛をこめて書いたので読んでください。』より再構成

KEYWORDS:

年末年始「最大」の問題作
低スペック女子(馬鹿ブス貧乏)
「ホンネ」の生き残り術第2弾‼️

藤森かよこ・著
『馬鹿ブス貧乏な私たちを待つ ろくでもない近未来を迎え撃つために書いたので読んでください。』

12月21日より全国書店・アマゾンほかにて発売‼️

 

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藤森 かよこ

ふじもり かよこ

1953年愛知県名古屋市生まれ。南山大学大学院文学研究科英米文学専攻博士課 程満期退学。福山市立大学名誉教授で元桃山学院大学教授。元祖リバータリアン(超個人主義的自由主義)である、アメリカの国民的作家であり思想家のアイン・ランド研究の第一人者。アイン・ランドの大ベストセラー『水源』、『利己主義という気概』を翻訳刊行した。物事や現象の本質、または人間性の本質を鋭く突き、「孤独な人間がそれでも生きていくこと」への愛にあふれた直言が人気を呼んでいる。  

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