フィクションばかりクローズアップされる赤穂藩主・浅野長矩、本当はどんな人だった?
歴史上の人物を四柱推命で鑑定! 第28回 ~浅野長矩~
○自立心10% (比肩)
自立心とは、他人に依存することなく、自分が信じた道を進む強い精神性。統率力を必要とする藩主には必要な気質だ。中でも「比肩(ひけん)」は、頑固で一匹狼な性格である。
江戸時代の儒学者・室鳩巣(むろきゅうそう)は著作『赤穂義人録』の中で「長矩は人と為り強硬屈下せず」と述べており、頭を下げることを好まない性格であったと記している。自分自身を持っていて譲らない、頑固な精神性を持っていたのだろうか。
長矩は、吉良上野介を切り付けることに、自分なりの絶対的な価値を持っていたのだろう。刃傷沙汰に及んだ際、「上野介には、意趣があり、殿中でもあり、今日のことなど恐れ入りますが、どうしようもなく討ち果たしました」と高声で何度も繰り返したという記述が残っている。その「意趣」についての具体的な内容を漏らさず、切腹を申し付けられると「ありがたく存じます」と述べているあたり、相当頑なな人物だったのだろう。
○遊び心20% (傷官)
遊び心を持っている人は、生活に自然に遊びを取り入れられる。殊に「傷官(しょうかん)」は、芸術面に優れている。長矩の取り調べと副検死役を務めた、多門重共(おかどしげとも)が記した書によると、長矩は辞世として下記の歌を残したという。「風さそふ 花よりもなほ 我はまた 春の名残を いかにとやせん」(風を誘う花も名残惜しいが、吉良を討ち果たせずに散っていくことも無念である)この辞世が実際に本人によって詠まれたとしたら、春の名残と自分の無念を重ね合わせる辺りから、芸術性が高かったものと推察される。
また、傷官は交渉能力の星でもある。刃傷沙汰の翌日という異例のスピードをもって切腹を言い渡された長矩だが、取調の時間も十分になかった。もし現代のように裁判が行われ、発言の機会が与えられたとしたら、交渉能力を発揮できただろう。
十二運勢は下記のような意味を持つ。
「墓(ぼ)」運勢エネルギー:5
探究心旺盛で凝り性。保守的で地道な生活が好き。ご先祖との縁が深い。
「養(よう)」運勢エネルギー:6
目上からの引き立てを受け、出世できる星。ただし、後輩の面倒を見るのは苦手。人から好かれる。
「死(し)」運勢エネルギー:2
直感力があり、霊感がある。ゼロから何かを作るのが得意。
運勢エネルギーは、5+6+2で「13」である。平均は15なので、それほど高いとは言えない。人を引っ張るリーダーというよりは、誰かの指示のもと、自分を発揮できるタイプだろうか。