MVP小林悠と谷口彰悟。川崎Fの主将、副主将が見据える「これから」
【川崎フロンターレ】小林悠選手×谷口彰悟選手 特別対談!②
30代までサッカーを続けるうえで重要なこと
――昨年までチームメイトだった大久保嘉人選手(現:FC東京)しかり、昔で言えばゴンさん(中山雅史選手)しかり。若いときよりも上手く、歳を重ねるごとにイヤな選手になった印象があります。
小林 お二人もそうですが、FWはいわゆる嗅覚に加えて経験も大事なポジションなので。ゴール前の駆け引きだとかポジショニング。自分でも若いときより上手くなっていると思うんですね。むしろ伸びしろがあるのは30代からだな、って思う。
谷口 イメージですけど、みなさんファイターですよね?
小林 まあね(笑)。でもFWをやってるからには、いい意味で汚く…というか、ガツガツ点取りにいきたいじゃない。
谷口 30代まで続ける上で何が重要だと思います?
小林 節制とかそういうのは当たり前として、やっぱり遊び心かな。楽しいからサッカーを始めたわけだし、続けられているわけで、リラックスしてやりたい。特にFWは、サッカーを楽しんでこそ、トリッキーなプレー、相手を騙すプレーとかできると思う。
谷口 DFとしては、そういう選手がイヤですね。次の動きが予測ができないので。逆に味方だと一発で局面を変えられるので頼もしい存在ですけど。
小林 彰悟は真面目だからな。FWとしては騙しやすいかも知れない(笑)。
――憧れるオーバー30の選手はいらっしゃいますか?
小林 憧れるのは、自分とプレースタイルが似ている(佐藤)寿人さんとか。大黒(将志)さんとか。動き出しやオフ・ザ・ボールの動きが上手い選手です。あとプロになる前は、柳沢敦選手にも憧れていましたし。同じチームでは、やはり嘉人さん。この人はすごいなあと思いましたね。
谷口 嘉人さんは、これまでで一番イヤなFWでした。
小林 FWとしてのメンタルと言いますか、いい意味でやんちゃな面も見習わなきゃなと。いまは敵になったので、褒めるのこれくらいにしときますけど(笑)。