《沖縄都市モノレール~ゆいレール》ポテトとアイスの無料券があれば、なんくるないさ~【女子鉄ひとりたび】28番線 |BEST TiMES(ベストタイムズ)

BEST TiMES(ベストタイムズ) | KKベストセラーズ

《沖縄都市モノレール~ゆいレール》ポテトとアイスの無料券があれば、なんくるないさ~【女子鉄ひとりたび】28番線

すべての鉄道を乗りつぶした唯一の女性芸能人が行く、沖縄鉄道の旅3回目


元祖鉄道アイドル、今は「鉄旅タレント」として鉄道をアツく語る、木村裕子が日本各地の魅力的な路線を紹介する“女子鉄ひとりたび”『女子鉄ひとりたび』著・木村裕子より)。西九州のドラマチックな旅を終え、裕子の新たな旅行先は沖縄本島。沖縄で鉄道らしいものと言えば、唯一、ゆいレールがあるだけだが、そこで彼女は様々な発見に気が付く。テツのにおいに敏感な、非凡なる裕子の感性を見よ!


■いつまで見てても味飽きないものが沖縄にはある

 全国の鉄道を見た私にとって、ゆいレールは全てにおいて異彩を放つ路線に映った。

 まず、全駅の改札に2対のシーサーがいる。車内には沖縄らしい、軽快なメロディが流れて華やかだ。車窓からは大きなビルが建ち並ぶ都会の景色が見えるのに、ビルの合間からはエメラルドグリーンの海が見える。

 また各駅名が半分以上難読であるというのも、駅名フェチには魅力だった。

 1月なのに車内は冷房が効いていて、車窓には桜がチラホラ咲き、すべての駅に「めんそーれ(いらっしゃいの意味)沖縄!」と歓迎幕がある。

 普通のモノレールなのに、どこを切り取ってもお祭り要素があり、鉄道というよりは遊園地のおとぎ電車のように思えた。

 那覇空港や首里(しゅり)には、レールにモーターで動く分岐器(ポイント)がある。これが、グネグネと動く生き物のように見える。まさに線路の芸術。延々と見ていられるほどにおもしろく、ホームの端に張り付いて、眺め続けた。

これが女子テツの目を惹きつける分岐器のポイント。うにゅうにゅ動くコンクリートがキモおもろい!

 

 那覇空港駅から出発すると、次は赤嶺(あかみね)駅。全駅下車の最後のゴール駅としたかったので、この駅での下車は飛ばして次へ進む。

 旭橋(あさひばし)駅で降りて、近くのおそば屋さんでランチにしよう。沖縄といえば「沖縄そば」が有名で、中でも豚のスペアリブを載せたソーキそばが人気だ。

 乗り鉄の醍醐味ともいえる駅そば体験を「立ち食いソーキ駅そば」としてやってみたかったが、探してみたものの駅そば屋は見つけられなかった。この駅はバスターミナルの隣にあるので、市内外バスの乗り換えにも重宝する。

ソーキそば

 県庁前(けんちょうまえ)駅は駅名の通り官公庁施設に隣接した駅で、那覇市有数の繁華街にある。

 フリーきっぷには、ケンタッキーのポテト無料券ブルーシールのアイス無料券が付いていた。なんておトクなフリーきっぷなんだろう。きっぷを提示して、デザートを食べに行った。

「ブルーシールアイス」とは戦後のアメリカ統治下でアメリカから持ち込まれたもので、現在は日本風にアレンジされて、軽い口当たりにさっぱりとした風味。フレーバーは30種以上あって、同じアメリカから来たサーティワンアイス同様に、いろんな味が楽しめる「沖縄版アイス」というべきか。

 1月に屋外のベンチに座って、半袖でアイスを頬張りながら、ゆいレールが走る姿を眺める。やっぱりゆいレールは全てが特別、いろいろな楽しみがある。

KEYWORDS:

■木村鉄道株式会社より大幅なダイヤ改正のお知らせ(鉄旅タレント卒業します!)

木村鉄道株式会社の社員のみなさん、関係者のみなさん、いつも応援して下さっているみなさんへご報告です。

わたくし鉄旅タレント木村裕子は、来年2021年5月30日(日)を持ちまして、鉄旅タレントから心理のお仕事へ大幅なダイヤ改正(肩書変更)することといたしました。

私には10代の頃、「芸能人になりたい!」と「心理に関するお仕事をしたい!」という2つの夢がありました。

19歳のときに「芸能人行き」の列車を選び、そこでやってみたい夢リスト100個を作って挑戦した結果、なんと芸歴19年でその100個を叶えることができました。

この100リスト達成をキッカケに、昨年からもうひとつの夢だった心理に関するお仕事を副業で始めたところ、有難いことに徐々にお客さんが増えていき、そちら1本で生活できるまでになりました。

心理の仕事の詳しい内容は、

★公式HP  「虐待で育った私が世の毒親問題をめった斬る!毒親との正しい戦い方教えます。」

★概要  30歳まで母の教え「お前は幸せになってはいけない」を守り続けたおバカ。19歳で家出、34歳で親と縁を切るなどを経て現在良好な親子関係に。その経験を生かしてブログ更新中♪  を参照してください。

そのためここでいったん鉄旅タレントに区切りをつけて、30代最後の挑戦として肩書きを変え、新型列車「解毒案内人」行きへ乗り換えすることを決めました。

肩書きは変わりますが、今まで同様、事務所はマセキ芸能社になります。

今後の鉄道関係のお仕事は、

肩書き:解毒案内人
名前:木村裕子
趣味・特技:日本の鉄道を完乗したレベルの乗り鉄(元鉄旅タレント)
主な活動:執筆、講演会、無料・有料相談、メディア出演など

という立場でもご依頼頂ける場合には、喜んでお受けさせていただきます!

(※いったん鉄道関連のお仕事をリセットするため、現在のレギュラーのお仕事は、来年5月末までに卒業という方向で話し合い中です。)

19歳のとき、「芸能界にコネもない、お金もない私がどこまで行けるか!?」と宣言し、ここまで木村鉄道に乗車&応援して下さったみなさんには本当に本当に本当に本当に本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

そのため、今後のコロナの状況にもよりますが、あと半年間で出来るだけ全国あちこちでみなさんと会えるイベントやオンラインイベントが出来ればと思っています!

そしてイベントやメディア等への出演案件がございましたら、ぜひお声がけお待ちしています♪

リニューアルまであと半年、よろしくお願いいたします!

※木村鉄道の廃線ではありません。笑


■映画「電車を止めるな!~のろいの6.4km~」 木村裕子役で出演させて頂きました

廃線寸前の鉄道会社が企画した、起死回生の「心霊電車」企画
カメラを前に社員全員で必死に心霊現象を演出するが
視聴者からの厳しい書き込みで炎上していた。
しかし、丑三つ時に本物の霊現象が起こり始める。
電車は止まることなく走り続け、終着駅まであとわずか...
参加者、そして銚子電鉄の運命は───!?

上映場所のご案内・チケット購入はこちら→https://www.dentome.net/


■松浦鉄道たびら平戸口駅で「女子鉄ひとりたび」絶賛発売中!

松浦鉄道さんのご厚意により、裕子の本を置かせてもらいました! 
特別な特典はございませんが、旅の記念に、お土産に、もし見かけたら買ってくださいね。

オススメ記事

木村 裕子

きむら ゆうこ

タレント

元・鉄道アイドル。現・鉄旅タレント。

愛知県名古屋市出身。所属事務所はオフィス北野→マセキ芸能社。 幼少期から鉄道が好きで、元JR車内販売員を経て、元祖鉄道アイドルとしてデビュー。2015年に日本の鉄道全線完乗を達成。国内旅行業務取扱管理者の資格を持ち、カルチャースクールで講師も務める。

現在は「アメトーク(テレビ朝日)」出演など、テレビやラジオなど幅広いメディアで活躍中。


この著者の記事一覧

RELATED BOOKS -関連書籍-

女子鉄ひとりたび: “裕子流鉄道旅”に同行すると、日本が愛おしくなる
女子鉄ひとりたび: “裕子流鉄道旅”に同行すると、日本が愛おしくなる
  • 木村裕子
  • 2019.12.25