プロ入り直後、悩んでいた中村憲剛を救った一冊の本
中村憲剛選手12月毎日更新 Q16 座右の銘ならぬ、座右の「書」は何ですか?
本を手に取ったとき、悩んでいた
自分がプロ1年目のときに、その本に出会えたことは本当に幸運でしたよね。やっぱり、悩んでいたんです。試合にも多く出られず、どうやったらレギュラーになれるかも分からない。でも、その一冊に出会えたことで、自分の悩みなんて本当にちっぽけなもので、サッカーができるだけで幸せじゃないかと思うことができた。自分の中で、すごく気持ちが楽になった覚えがありますね。
太田さんのように、生きるか死ぬかのところ、それもレーサーである以前に、人として生きるか死ぬかという状況に立たされている人もいる。本の中では太田さんの弱い部分であったり、家族に当たってしまうところも含めて、包み隠さず書かれているのですが、この本を通じて自分自身も、人には弱さがあってもいいんだと思うことができました。
今は自分の弱さを感じる機会も減りましたけど、それこそ若いころは、自分がうまくいかなくなったときなどに、何度か読み返しましたね。
明日の質問は…〈Q17 よく本を読むとお聞ききしましたが、もともと読書は好きだったのでしょうか?〉です。
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