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スポーツ選手にとって「ルーティーン」はどうあるべきなのか?

中村憲剛選手12月毎日更新 Q22 練習前や試合前に必ず行うルーティーンや習慣みたいなものはあるのですか?

スポーツ選手にとって、練習や試合の前に必ず行う“ルーティーン”はどのような重要性を持っているのでしょうか? 川崎フロンターレの中村憲剛選手にお話をお聞きしました。

たとえルーティーンができなくてもプレーには支障ない

 若いころから考えれば、本当にいろいろなことをやってきましたけど、それをきちんと理解して、「自分に合っている」のか、それとも「自分には合っていない」のかを把握し、捨てていくことも大事だと思っています。

 それは練習前や試合前のルーティーンに限った話だけではなく、すべてに当てはまりますよね。睡眠時間、食事の量、サプリメント……自分に合った形であり、方法を見つけ出してやっています。自分の中にそうした流れはあるので、それをルーティーンと言えばルーティーンと言うのかもしれませんが、それができなかったからといってプレーに支障を来したり、慌てることもないので、結局のところ、そこもニュートラルなのかもしれません。

 食事に関しては、そのとき食べたいものを食べるようにしています。学生のころは、炭酸飲料を飲むのがよくないと聞けば我慢したり、お菓子を食べるのが身体に悪いと聞けばやめましたけど、食べたいなと思うものを我慢するほうが、結果的に不健康というか、ストレスにつながると思ったんです。

 
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中村 憲剛

なかむら けんご

プロサッカー選手。川崎フロンターレ所属(背番号14)。

1980年10月31日生まれ。東京都小平市出身。6歳のときに府ロクサッカークラブでサッカーを始め、小金井第二中学校、都立久留米高校、中央大学を経て、2003年に川崎フロンターレに加入。2016年、歴代最年長の36歳でJリーグアウォーズ最優秀選手賞を獲得。プロ15年目を迎えた2017年現在も、チームの中心選手として活躍中。


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