川崎F 中村憲剛「タイトルが獲れないのは自分が原因だと……」今だから語れる苦悩
中村憲剛選手12月毎日更新 Q23 ついにJ1で優勝しました。川崎フロンターレとして初めてタイトルを獲得しました。タイトルを獲った率直な心境は?
まるで用意されていたかのようなストーリー
これまで、自分がフロンターレの歴史を変えたいと思ってプレーしてきましたけど、一人では難しかった。だから力のある選手がどんどん育ってきて、その彼らと一緒になって獲れたことがうれしいですし、ここから先にもつながっていくと思います。きっと今回の優勝は、自分がいなくなった後のチームにもつながっていくはずです。
だからこそ、このタイミングで獲れたことがうれしかったんです。
でも、今回のJ1優勝を振り返ったとき少し不思議に感じるのが、クラブとして初めて、タイトルが懸かった試合をホームの等々力陸上競技場でできたんですよね。2008年、2009年と優勝争いをしていたときも、最終戦はアウェイでした。それこそカップ戦の決勝は、ホームではなく別の会場でしたからね。それにフロンターレの草創期を支えてきたオニさん(鬼木達監督)が、監督としてチームを率いていたこと。すべては偶然なのかもしれないですけど、タイトルを獲るときというのは、そうした目に見えない力やストーリーも含めて、ちゃんと用意されているんだなと思いましたよね。
明日の質問は…〈Q24 攻撃的なポゼッションサッカーを志向する川崎フロンターレですが、苦戦すると言われている引いて守りを固める相手の攻略法は?〉です。