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優勝を狙うためにこだわる「数字」は……千葉ロッテ・井口監督に聞く

井口資仁監督に聞く。Q1・2018年の抱負を教えてください。

「BEST T!MES」連載30問30答、2018年最初に登場するのは2017年の雪辱を期す千葉ロッテマリーンズの新監督・井口資仁氏。「Q1.2018年の抱負を教えてください」。

チームとしての「数字」を明確にしていく

 

  パ・リーグ優勝を目標に戦っていきます。
 マリーンズは、2005年にシーズン2位からプレーオフを、2010年にはシーズン3位からCSを勝ち抜き日本一になりました。

 05年は規定によりリーグ優勝という結果になっているものの、レギュラーシーズンを制することには、40年以上も手が届いていない。今年は、そのリーグ制覇というチームとしての偉業に挑みたいですね。

 同時に、選手の育成にも力を入れます。育成は一朝一夕で結果が出るものではないけれど、数年後に常に優勝を狙えるチームを作るために、必要不可欠な要素です。

 

 その第一歩として、選手たちに明確な目標を持たせることからスタートしたいと思います。

 チームとして上位に進出するために……と考えたとき、たとえばチーム打率やチーム犠打数など、チーム成績として求められる数字はある程度決まってきます。もしかしたら、選手全員が個人の目標をクリアするのは難しいのかもしれない。だから、チーム全体として「この成績を達成しよう」ととらえていきたいですね。

 そのチーム成績の中で、特に重要視しているのが、三塁打数と四球数です。

 ホームランが出にくいZOZOマリンスタジアムの特性上、オーバーフェンスの打球を増やすことにはこだわりません。その代わりに徹底したいのが、ひとつでも先の塁を狙う走塁意識です。秋季練習から、「二塁打をすべて三塁打にする」というくらいの意識をもってやってきました。だから三塁打の数は増やしたいですね。

 四球に関しては、「フォアボールとヒットは一緒」という考え方を選手に伝えました。ボールを見極めて「フォアボールを取ろう」という意識が高まれば、低めのボール球に手を出すことも減ってくる。チーム内で、四球の価値を今まで以上に高めていきたいです。

 野手陣同様、投手陣に関しても、奪三振数や投球回数など、チーム全体としての目標を設置して、そこをクリアしていくというやり方を求めていきます。

〈明日の質問は…「Q2.目標とする優勝を目指すためにまず選手に課すことは?」です〉

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井口 資仁

いぐち ただひと

1974年12月4日生まれ。東京都田無市(現:西東京市)出身。千葉ロッテマリーンズ監督。97年逆指名で福岡ダイエーホークス(現:ソフトバンクホークス)に入団。走攻守三拍子揃った選手としてレギュラーとして活躍する。2005年にはシカゴホワイトソックスに入団。ワールドチャンピオンに二度輝く。その後、09年に千葉ロッテで日本復帰。昨年現役引退を発表。


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