千葉ロッテ・井口監督が語る「プロ野球選手のあるべき姿」
井口資仁監督に聞く。Q.27 プロ野球選手とはどうあるべきだと考えますか?
■子どもと触れ合うときは「一緒に動く」を重視する
子供を対象とした野球教室もその一環です。僕らが子供の頃は、そういう機会(※プロ野球選手による野球教室)自体が少なかったですからね。たまに、地元で開催してくれても、プロ野球のOB方がマイクを持ってしゃべることがメインになっていたりして…。子供心に、「プロの凄さを肌で感じてみたいな」と思ったのを憶えています。
だから、僕は野球教室では子供たちと一緒に動いたり、実際に体で示したりすることを意識しているんです。たとえば、ロングティーでフェンスオーバーする打球を放ったりすれば、単純に「ああいう風になりたい」って思ってもらいやすいですからね。そういうことは若い内にしかできないんでしょうけど、体が動くうちはやっていきたいと思っています。
最近は、日本人でも社会貢献活動をしている選手が増えたように感じます。でも、まだメジャーリーグのように、それが当たり前のレベルにはなっていません。
児童養護施設や小児病棟を慰問すると、子供たちは満面の笑みを見せて喜んでくれます。言い方は悪いかもしれませんが、一般の方が同じことをしても、子供たちを同じ表情にするのは難しいですよね? 僕らだったら、そこに行くだけで、感謝してもらえることさえある。すべてのプロ野球選手は、そういう存在であると自覚するべきです。
プロ野球選手“も”社会貢献活動をするんじゃない。プロ野球選手“だから”より積極的に社会貢献活動をするんだ。僕はそう思っています。
明日の質問は…「Q28.初めての監督生活、現役時代との違いを感じることは?」です。
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