井口資仁・ロッテ監督「同世代」を幸せな世代と断言できる理由
井口資仁監督に聞く。Q30.同世代(35‐45歳)についてどう感じていますか?
■日本の野球界は変わっていく
僕にはそういう考えがあったので、プロ入り当初から、いつかメジャーリーグに挑戦したいと思っていました。そして、その後に日本球界に復帰して、メジャーの野球を伝えられるような選手になろうと。
僕自身はメジャーリーグの舞台でプレーしましたが、指導者として必ずしもその経験が必要だと言っているわけではありません。日本球界でプレーし続けたとしても、国際試合で世界の野球に接する機会は、僕らより上の世代と比べると増えましたからね。メジャーリーガーと真剣勝負を繰り広げたことのある選手の数も格段に増えています。そこで受けた刺激が大切なんです。
今シーズン、12球団のうち6チームにおいて、40代の監督が指揮を執ります。日本の野球界は、これから急激に変わっていくと思いますよ。
僕と同じ35-40代世代のみなさん。自分たちを板挟みにあったそんな世代だとは思わないでください。
僕らより上の世代の厳しさや礼儀正しさというのは、間違いなく日本の良いところです。そこに若い世代の持つ新しい感覚を融合できる唯一の存在が、僕たちの世代なんです。
僕は、僕たちが一番幸せな世代だとさえ思っています。
〈井口資仁監督の30問30答は本日で終了です。1カ月間、ご愛読ありがとうございました!2月は織田信成さんです!〉